| ■カキ殻活用し水質浄化設備 |
2007.10.25 |
石巻工高天文物理部
高校初の県事業参画
企業と連携し実用化推進/
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石巻工高の天文物理部(菅原匠部長、三十人)は企業と連携して、産業廃棄物のカキ殻を活用した水質浄化設備の研究に取り組んでいる。県の「企業連携型リサイクルシステム構築支援事業」に認められ、実用化に向けて動き出した。高校が同事業に参画するのは初めて。
事業に参加しているのは、天文物理部の一年生七人と、浄水設備メーカーの旭洋設備工業(仙台市青葉区、及川博之社長)、カキ加工業の大清(南三陸町、工藤忠清社長)。県が派遣する資源循環コーディネーターが連携の橋渡しなどの支援をする。
水質浄化設備は雨水の再利用などを想定している。カキ殻の炭酸カルシウムには汚れを吸着する作用があり、土と合わせて加熱すると吸着力が増すという。
実験では、まず砕いたカキ殻と粘土を混ぜて直径一−二センチに丸め、高温で約二十時間焼く。この「カキボール」を浄化剤にし、実験槽で浄化能力を調べる。
現在、生徒がカキボールを試作中で、実験槽は生徒の構想を取り入れながら旭洋設備工業が十二月までに用意する。十二月−来年二月まで同校内で実験を続ける計画で、週一回程度、生徒がカキボールの浄化能力をチェックする。実験方法は六月から三者で検討してきた。
勝然勇也君(一五)は「カキボールの表面積を大きくすることと、作りやすさの両立が課題。大きさは直径一−二センチが最適だ」と言う。
及川社長は「高校生の若い発想に、自社の専門知識と技術を提供して、よりよい設備を作りたい」と意気込みを話す。
同部顧問の門脇宏則教諭(四三)は「多くのノウハウを持った企業と連携することで、生徒の視野が広がる。海洋廃棄物という地元の問題に取り組み、地域に貢献する人材を育成できる」と話す。
同部は二〇〇五年度からカキ殻の浄化能力を研究、〇七年度の日本水大賞の奨励賞を受賞した。ホタテ貝殻を活用した水質浄化設備を製造する旭洋設備工業が研究成果に目を付け、合同事業を提案した。 |
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