トップニュースファイル≫2007年10月
■高らか、感謝の歌声 2007.10.23
大阪音大教授 和泉さんの古里石巻で
関西の女性合唱団念願のステージ/
 関西を中心に活躍する女性合唱団・紗羅(さら)のコンサート(実行委員会、住吉男声合唱団主催)が二十一日、石巻市民会館で開かれた。石巻市出身で大阪音楽大教授の作曲家和泉耕二さん(五九)=東京都在住=との交流が縁で実現した。多くの曲の提供を受けている和泉さんへの感謝を込めた石巻公演。和泉さんの曲を中心に、完成度の高い美しいハーモニーで歌い上げ、芸術の秋を彩る感動のステージとなった。

 ピアニストで妻の真弓さんと伊達の黒船太鼓(石巻市雄勝町)の競演による「ペルム幻想 二億五千万年の大地の夢」で幕開け。ピアノと和太鼓の絶妙な音の調和で序章を盛り上げた。

 紗羅が登場。「花の街」や「荒城の月」をはじめ、日本の四季の歌でつづった「万華鏡」を詩情豊かなハーモニーで表現し、聴衆を魅了した。紗羅オリジナル組曲の「力の限り生きているか」、阪神大震災からの復興を願った「カンタータ 光もどりて」などを歌い、住吉男声合唱団などと組曲「大河讃頌(さんしょう)」を合同で発表し、締めくくった。

 和泉さんは「コンサートが開催され、大変うれしい。今後、芸術が盛んな関西にも目を向けてほしい」と話していた。

 紗羅は一九八五年、相愛大(大阪市)同窓会の合唱団として発足。常任指揮者の本多令子さんを中心に、大学で声楽を専攻した女性とピアノ伴奏者の十一人で構成するセミプロ。関西で福祉施設への訪問演奏やチャリティーコンサートなどを中心に活動している。石巻は東京以北では初めての公演。

 和泉さんとは九二年、組曲を作ってもらったことがきっかけで交流が始まった。その後も多くのオリジナル組曲の提供を受け、「石巻で合唱会を開きたい」という思いがメンバーの中で高まった。

 和泉さんは四七年、石巻市住吉町生まれ。石巻高卒、国立音楽大大学院修了。パリでのユネスココンサートなどを経て、二〇〇二年には代表作の一つ「オーケストラのための『異系の譜3.』」を発表した。郷土への愛情も深く、仙石線の石巻駅発車メロディーや「大河讃頌」などを手掛けている。
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM