| ■最大級5万トン超の貨物船 |
2007.10.16 |
石巻港に入港、歓迎セレモニー
埠頭揺れ防止新システム導入後初/
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石巻港に過去最大規模の大型船となる五万トン超級の貨物船が入港し、石巻港整備・利用期成同盟会(会長・土井喜美夫石巻市長)が十五日、雲雀野地区中央二号埠頭(ふとう)に停泊した船の前で歓迎セレモニーを開いた。入港したのはパナマ船籍の「ダイナ・クレーン号」(重量トン数五五、七〇五トン、二十人乗り組み)。石巻市や石巻商工会議所、県などの関係者が石巻港「ポートセールス」の一環として寄港を歓迎し、一層の利用促進を呼び掛けた。雲雀野二号埠頭には船の揺れ防止に新しいシステムが導入されており、新システムでの入港第一船となった。
ダイナ・クレーン号は、オーストラリアのブリスベーン港から、日本製紙が輸入した発電用の石炭約五万トンを積んで航海。午後一時ごろ、石巻港で最も規模の大きい船舶を受け入れ可能な水深十三メートル岸壁を持つ雲雀野埠頭に接岸した。
セレモニーでは、同盟会副会長の浅野亨石巻商議所会頭が「石巻港が一九六七年に開港して四十周年の中で、最大級の船を迎えた。石巻港の整備促進と地域経済の発展に向け大きな一歩になると期待している」などと歓迎の言葉を述べた。
ラガード・リカルド船長らに、同盟会から花束と入港記念の木製盾、乗組員全員分のスポーツタオルを贈った。リカルド船長は「石巻寄港を皆さんに祝っていただき、ありがとう。この航海の一員となったことを光栄に思う」と感謝した。
ダイナ・クレーン号は全長一八九・九九メートル、幅三二・二二メートル。船室部は甲板から四階構造になっている。最大で五万五千トンの積載力がある石炭運搬船。二〇〇六年一月の処女航海以来、日本製紙の専用船として、オーストラリアと同社工場のある国内各港を結んでいる。
国土交通省塩釜港湾空港事務所によると、外洋に面した石巻港雲雀野地区を波浪から守る南防波堤がまだ完成していないため、雲雀野埠頭に停泊した船舶は少なからず波の影響を受ける。
船首と船尾をコンピューター制御の大型ウインチにつないで波の共振を受けにくくする「長周期動揺低減システム」を今年四月、雲雀野二号埠頭に設置。九月に設備が整ってから、ダイナ・クレーン号が初めて接岸した。国交省職員たちはシステムの効果を実証試験している。
ダイナ・クレーン号は荷揚げ作業などのため、二十日まで停泊する。
石巻港に入港した船舶でこれまで最大だったのは、今年五月下旬に四万トンを超す木材チップを運んできたパナマの「エスプリット・ロータス号」(四三、六二一トン)。石巻港に初めて入港する大型船(総トン数三万トン以上)に対して歓迎式を開いている同盟会によると、コスト削減を狙い貨物船の大型化が進んでおり、水深十三メートル規模の雲雀野埠頭は大型船の受け入れに今後も貢献しそうだ。
【水深13メートルの規模を生かして5万トン以上の石炭を積載した過去最大規模の大型船が接岸=石巻市雲雀野地区】 |
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