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■原発の配管に再び穴 2007.10.13
女川2号機・昨年とほぼ同じ場所
安全管理に批判の声/
 東北電力は十二日、定期検査中の女川原発2号機で、高圧給水加熱器から復水器につながる配管に穴が一カ所開いているのが見つかった、と発表した。この配管は、減肉による穴が開いたために昨年六月に新品に交換したばかりだった。さらに穴の開いた場所は、昨年、今回ともほぼ同じ所だった。関係者からは「なぜ同じ轍(てつ)を踏むのか。教訓が全く生かされていない」と、女川原発の安全管理を批判する声が上がっている。

 配管に見つかった穴は、縦十一ミリ、横九ミリ。外径百七十ミリ、肉厚七・一ミリのステンレス鋼のベント配管に穴が開いていた。放射能漏れなどの影響はない。

 この配管はコーナー部分にあるため、L字型にわん曲している。蒸気を水に戻す復水器につながっており、秒速二百八十メートルで、水蒸気を含む気体が流れていた。

 2号機では昨年五月、今回穴が開いた場所とほぼ同じ場所で、減肉によって生じた縦十ミリ、横十四ミリの穴が開いているのが見つかった。翌六月に同じ材質の新品と交換し、定期点検を経て、今年一月に運転を再開していた。

 昨年のケースでは、高速で移動する気体に混じった水滴が配管を摩耗させて穴を開けた。今回のケースも穴の周辺の肉厚が薄くなっていることから、女川原発は、摩耗が原因と見て、管を切断するなどして原因を究明する。

 さらに、前回の場合、約四年の稼働で穴が開いたが、今回は配管交換後の稼働期間はわずか十カ月だった。

 女川原発は「こんな短期間で配管に穴が開いた例は初めて」としながらも、「安全性には問題はない」と強調する。

 しかし、関係者からはこうした原発の安全管理を疑問視する声が上がっている。

 原子力発電を考える石巻市民の会事務局の日下郁郎さんは「一年当たりの減肉率としては、国内最大級になるのではないか。『穴が開いたから交換すればいい』という姿勢では、安定的な運転にも支障をきたす。前回のケースを踏まえ、構造的な問題を解決していない減肉管理の甘さに問題がある」と指摘する。

 女川町の安住宣孝町長は「地域住民に大きな不安を与えるもので、極めて遺憾。(稼働してから)一年ももたずに同じ事象が起きたことが問題だ」とのコメントを出した。

 石巻市の土井喜美夫市長は「一年ともたずに穴が開いたことに驚いている。早期に徹底した原因究明と、実効ある再発防止策を講じるよう強く求める」とコメントした。
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