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■蛇田中女子 全国切符だ 2007.10.06
県駅伝 熱い思いつなぎ逆転V
他の運動部から選手補強
「結束力で次も走るぞ」/
 熱い思いを一つのたすきにつなぎつかんだ全国切符−。3日に栗原市一迫中を発着点にあった2007年度県中学駅伝競走大会女子の部で、石巻市蛇田中が40分36秒で18年ぶり2度目の優勝を飾り、12月に山口市である全国大会出場権を獲得した。同校は陸上部があるが、ほかの運動部から選手を補強しチームを編成。最終区に起用した1年生がトップを奪っての逆転優勝は、チーム一丸での勝利だ。前回優勝時は全国大会はなく、今回が初めての晴れ舞台。選手は「この勢いで入賞(8位以内)を狙う」と意気込む。

 女子の部には、県内各地区大会を突破した33チームが5区間、11・71キロに臨んだ。「県大会で満足するチームじゃない。信頼してる」。同校教諭の高橋正監督はこう言って選手たちをレースに送り出した。

 各チームがエース級を投入した「花の一区」(3・11キロ)で、貧血を克服して出場した主将の大橋佳奈(3年)が10分48秒で5位の好位置を確保。2区(1・82キロ)で阿部泉里(3年)が3人抜きの快走を見せ、区間新記録の6分7秒で2位に浮上した。

 「序盤で上位を確保する作戦通りのレース展開」(高橋監督)で、3区(1・98キロ)の和泉咲音(3年)が7分11秒、4区(1・9キロ)の松川茄穂(2年)も6分46秒の好走で2位をキープ。最終区5区(2・9キロ)の荒谷紘佳(1年)にたすきをつないだ。

 だが、この時点でトップとの差は30秒、距離は約180メートル。残る3キロ弱の距離では過酷な数字だ。高橋監督から「前のチームに突っ込め」と指示を受けたが、大きなカーブにもさえぎられて1位の西多賀の最終走者は視界にない。荒谷には「抜けないかな」との不安が一瞬頭をよぎった。

 カーブを過ぎた長い直線で前走者の姿を小さくだが、とらえた。「全国を目指す先輩の熱い思いを消したくない」。1年生ながら8月の東北中学総体陸上千五百メートル出場の底力を発揮。1キロ通過地点で並ぶと、一気にスパートをかけてトップを奪取した。最後は、逆に17秒の差をつけ歓喜のゴールを駆け抜けた。区間1位の9分44秒の快走だった。

 スピードと粘りのチームと評価する高橋監督だが、「練習は1日わずか1時間半程度。十分といえない中で、これほどの結果を出すとは。頼もしさを実感した」と舌を巻く。

 陸上部員は現在22人。同部からのメンバーは大橋主将ら3人だけで、残る2人はバスケットボールと野球部の所属だ。陸上専門のトレーニングの経験は乏しいが、各部での走り込みなどで培った高い運動能力を保持。下地は十分だった。

 部活動や学年は異なるが、明るく陽気な「3年生トリオ」を中心に強い結束力でつかんだ全国大会出場。県大会は控えに回ったが、佐藤真衣(3年)、松川莉穂(2年)、三浦和(1年)も力がある。大橋主将は「感激でいっぱい。最高の仲間で次(全国を)も走れることは幸せだ」と感謝する。

 蛇田中は11月3日、秋田市での東北中学駅伝大会にも出場。レース感覚を磨き、12月15日の全国大会を待つ。
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