| ■松島の世界遺産申請合意せず |
2007.09.22 |
東松島市「規制緩和を進めるべき」
県、25日住民説明/
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国の特別名勝「松島」の世界遺産登録を目指す県は二十一日、指定地内の松島町や東松島市など二市三町と、登録の前段階となる「暫定リスト」に盛り込むよう文化庁に申請する提案書を確認する会議を県庁で開いた。阿部秀保東松島市長は「世界遺産は夢だが、(県の特別名勝保存管理計画による現在の)規制に対して住民の不満や不安がある中、合意するわけにはいかない」と反対を表明した。提案書の提出期限が二十八日に迫っており、県は二十五日夜に再度、東松島市宮戸小で説明会を開催し、住民の理解が得られるよう努力する。
県は当初、村井嘉浩知事をはじめ、塩釜、東松島両市と松島、七ケ浜、利府三町の首長が出席した「県世界遺産候補資産関係市町長会議」で提案書の同意を得る予定だった。
東松島市の反対意見を受け、提案書の提出は「一時預かり」(村井知事)となった。二十五日午後七時から宮戸小で佐々木義昭教育長か、県幹部が出席して説明会を実施する。
指定地内になっている住民は、保存管理計画で家屋や漁業施設など建築でさまざまな規制を受けている。東松島市では十二日(野蒜公民館)、十九日(宮戸小)に県と市主催の住民説明会があったが、世界遺産登録で「規制がさらに厳しくなるのではないか」「規制があるため、自分の土地なのに、自由に家を建てられない」など不満の声が相次いだ。
会議で、阿部市長は「市民不在の決断をするわけにはいかない。これまで自然や文化を守ってきた住民の理解を得ないと難しい。世界遺産と規制緩和はセット。これを契機に規制緩和を目指したい」と要望した。
村井知事は「長年の不満が世界遺産登録の機会ではっきり出た。地元の声をしっかり受け止めたい。文化庁への提出期限が迫っており、理解を得られるように努力したい。生活を犠牲にしないことを示し、説明する」と理解を求めた。
佐々木教育長は「意見を踏まえて、保存管理計画の策定をしたい」と今後の方針を語った。
県によると、二〇〇六年度、暫定リストの登録申請は二十四件。このうちリストに記載されたのは四件にとどまり、二十件が継続審議となっている。本年度は十一件が名乗りを上げている。
特別名勝「松島」の世界遺産登録は、「松島−貝塚群に見る縄文の原風景」がテーマ。里浜貝塚(東松島市宮戸)など松島湾の縄文時代の貝塚や、国宝瑞巌寺などの建物群がある特別名勝「松島」の指定地内が対象。
「松島」は保存管理計画で守られており、計画はほぼ十年間隔で改定されている。〇八年度の見直しに合わせ、関係二市三町は、担当者会議を開き、共同歩調で県や国に規制緩和を求めることを確認している。 |
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