| ■発熱板で特許を取得 |
2007.09.14 |
石巻地域産学官グループ交流会
提携企業探り利用拡大/
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石巻商工会議所や石巻専修大などで組織する石巻地域産学官グループ交流会の会員らが開発した「遠赤外線面状発熱板」と、製造方法に特許が下りた。技術を応用した製品「雪大将」も、商標登録と特定電気用品の適合性検査証明書(PSEマーク)が認められた。技術は融雪面で実用化されており、今後は住宅の暖房や農業など幅広い分野で利用が見込まれている。
特許を取得した発熱板(二十一センチ四方、厚さ一センチ)は、セメントに導電性の高いナノ(十億分の一)メートルサイズの炭素粒子を均一に混ぜ、百トンの圧力をかけて製造する。取り付けられた電極に通電すると、遠赤外線が発生し、深さ一−一・五メートルの雪を溶かす能力がある。炭素粒子の含有量などを調整することで、発熱量も変えられる。
石巻専修大の亀山紘教授(環境科学)と、融雪瓦製造「ティーアールティー」(石巻市中野、高橋悌太郎社長)が二〇〇二年三月から共同開発し、〇五年に商品化。「発熱セメント体及び発熱セメント板の製造方法」として〇四年十二月に特許を出願。特許庁は先月十七日付で認可した。
製造では、炭素粒子の均一混入や絶縁対策、成形、電極の収まりで苦心した。北海道や新潟県などで製品試験を重ねた結果、消費電力はニクロム線を使った場合より三分の一以上減らせることが分かった。強度は通常のセメントの一・五倍で、耐震性にも優れている。
発熱板の価格は一枚三千五百円で、ティーアールティーはこれまで一万五千枚を販売。東北や北海道の企業が販売代理店になることも決まっている。韓国からは「オンドル(床暖房)の代わりとして使いたい」と打診があり、国際市場も視野に入れている。
亀山教授は「石巻で生まれた技術を、石巻の企業が活用して産業おこしに取り組んでもらえれば、地域産業の活性化につながる」と期待。高橋社長は「素材コストを引き下げることが今後の課題。製造、販売などで提携する企業も探っていきたい」と話している。
石巻地域産学官グループ交流会は一九九九年に発足し、会員約百団体(個人)。これまで瓦の廃材や採石の粉などを80パーセント使用した透水・保水性セラミック「ニューセラミック透水歩道板」を開発している。
遠赤外線面状発熱板に関する問い合わせは、ティーアールティー(62)2173へ。 |
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