トップニュースファイル≫2007年08月
■中心街に市立病院を 2007.08.25
気仙沼「考える会」
市に移転検討要望/
 空洞化が進む気仙沼市中心市街地の再生を願う若手商店経営者らが「中心市街地を考える会」を結成し、市と気仙沼商工会議所が設置を模索している「中心市街地活性化協議会」の早期実現を求めるとともに、核になる事業として市立病院(同市田中)の笹が陣地区への移転を検討するよう二十四日、鈴木昇市長に要望した。考える会は「商店街にとどまらず、自治会などにも呼び掛けながら賛同の輪を広げたい」としている。

 考える会は気仙沼駅前から内湾地区にかけての商店街から三十−四十代の後継者十数人が集まって話し合いを重ね、六月に発足した。代表は八日町で呉服店を営む島田英樹さん(四九)が務める。

 要望書は「地方はいざなぎ景気の恩恵を受けることなく、不況感、閉そく感が強い。気仙沼市では大型店舗の閉店も相次いでいる」とし、打開には改正まちづくり三法に基づく「コンパクトシティ」の早期認定が必要と指摘。中心市街地活性化協議会を早急に設置して進めてほしいと主張している。

 その上で、市立病院の笹が陣移転を、コンパクトシティ構想の一例として提案。市が調査している四カ所と、建設候補地調査委員会が二十三日に独自で新たに候補に挙げた一カ所とともに、建設候補地に加えてほしいとしている。

 要望の席上、考える会のメンバーは「少子化に伴って近い将来、小中学校の再編が具体的になれば、気仙沼小・中、市民グラウンドがある笹が陣周辺を病院用地にしてほしい」「病院単体で建設を考えるのではなく、まちづくりの一環としてトータルに計画してほしい」と訴えた。

 これに対し鈴木市長は「皆さんの意見をきちんと検討していきたい」と答えた。市は九月に開かれる市議会定例会に委託調査費を予算提案することを検討しており、約半年をかけて客観的な視点から病院建設への条件などを洗い出して選定していくことにしている。

 考える会は「三陸自動車道が延びてくる時までに、きちんとしたまちづくりを考えておかなければ、中心市街地はますます衰退する」という危機感から、将来に悔いが残らないよう行動するグループとして結成したという。

 まちづくり三法 中心市街地活性化法と都市計画法、大規模小売店舗立地法(大店立地法)の三つ。いずれも1998年に中心市街地の整備などを目的に制定。その後、市街地の空洞化が深刻化したことから、商業、文化、レジャーなど都市機能の集約でにぎわいの回復を図ることを目的に昨年、改正法が成立した。
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM