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■第88豊進丸が無事帰港 2007.08.22
ロシアに拿捕から約2カ月半
家族ら喜びの再会
気仙沼 早々にサンマ漁準備/
 今年六月にロシア国境警備当局に拿捕(だほ)された池田水産(富山県入善町)のサケ・マス漁船「第88豊進丸」が二十一日未明、母港としている気仙沼市に到着した。出港以来、約三カ月ぶりの帰港。およそ二カ月半にわたりロシアの港に係留された船内で抑留生活をした乗組員たち。南三陸町や気仙沼市の乗組員の一部が家族と再会したが、休養もそこそこにサンマ漁に向けた船の装備作業に追われていた。

 豊進丸は南三陸町の六人、気仙沼市の四人、石巻市一人の宮城県関係者十一人をはじめ計十七人の乗り組みだったが、北海道の一人が根室市花咲港で契約通り下船し、気仙沼へは十六人が乗船。二十一日午前一時二十分ごろ、気仙沼市朝日町の商港岸壁に横付けした。

 寄港の連絡を受けた家族は、三十人ほどが岸壁に止めた車内で乗組員を待っていた。船内でサンマ漁などの打ち合わせがあって下船しないため、携帯電話などでのやりとりに。夜が明けてから作業の合間に家族と再会を果たした乗組員もいた。多くの乗組員は花咲港に着いたときから、外部と携帯電話での連絡が可能になったという。

 乗組員に親類がいる本吉町の男性(六一)は「無事の帰港を毎日願っていたので安心した。解放に向けて尽力してくれた関係者に感謝したい」と語った。

 富山県から駆け付けた池田水産の池田博社長(五九)は二十一日午前八時前、商港岸壁で「乗組員の無事が第一の願いだったので、ほっとした」と話した。違法操業を行ったとしてロシア当局に拿捕されたことについては「ロシア国内で現在裁判中であり、コメントは差し控えたい」と述べた。

 南三陸町歌津に自宅がある高橋昇司船長(四八)は「たまたま臨検を受けた感じで、しばらく拿捕の認識はなかった。早く帰りたかったのでとてもうれしい。ロシアではずっと船内で過ごしたので、早く畳の上に横になりたい」と説明した。

 豊進丸はサンマ漁のための準備を一週間かけて行い、今月中にも北海道沖方面に出漁する予定。その間、海上保安庁による乗組員への事情聴取もあるという。

 浅倉保寛漁労長(五八)=富山県入善町=は「各方面へ心配をかけた。無事に帰られたことに感謝している。乗組員にも生活があるので、早くサンマ漁に出て遅れを取り戻したい」と強調した。
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