トップニュースファイル≫2007年08月
■関西の女性合唱団10月公演 2007.08.29
大阪音大教授の故郷で歌いたい
曲提供など交流に感謝/
 石巻市出身で大阪音楽大教授の作曲家和泉耕二さん(五九)=東京都在住=との交流が縁で、関西を中心に活躍する女性合唱団のコンサート(実行委員会、住吉男声合唱団主催)が十月二十一日、石巻市民会館で開かれる。多くの曲を書いてもらっている和泉さんへの感謝を込めて、「故郷で歌いたい」という合唱団の願いがかなった。コンサートには和泉さんも出演して、石巻に関係の深い歌を含め和泉さんの曲を美しいハーモニーで歌い上げる。

 この女性コーラスグループは合唱団紗羅(さら)。一九八五年、相愛大(大阪市)同窓会の合唱団として発足。常任指揮者の本多令子さんを中心に、大学で声楽を専攻した女性とピアノ伴奏者の十一人で構成するセミプロ。日本作曲家協議会長の池辺晋一郎さんらとも交流がある。関西で福祉施設への訪問演奏やチャリティーコンサートなどを中心に活動している。東京以北では初めて。

 和泉さんとは九二年、組曲を作ってもらったことがきっかけで交流が始まった。その後も多くのオリジナル組曲の提供を受け、「石巻で合唱会を開きたい」という思いが部員の中で高まっていたという。

 和泉さんは四七年、石巻市住吉町生まれ。石巻高卒、国立音楽大大学院修了。パリでのユネスココンサートなどを経て、二〇〇二年には代表作の一つ「オーケストラのための『異系の譜3.』」を発表した。郷土への愛情も深く、仙石線の石巻駅発車メロディーや合唱組曲「大河讃頌(さんしょう)」などを手掛けている。現在は大阪音大教授のほか、京都芸術大講師、日本作曲家協議会会員などを務める。

 コンサートは午後二時開演。ピアニストで妻の真弓さんと黒船太鼓の競演による「ペルム幻想 二億五千万年前の大地の夢」で幕開け。紗羅オリジナル組曲の「力の限り生きているか」、阪神大震災からの復興を願った「カンタータ 光戻りて」などを歌い、住吉男声合唱団などと「大河讃頌」を合同で発表し、締めくくる。入場料は二千円(高校生以下千円)。

母校住吉中で演奏 養護学校の慰問も/

コンサート前日の十月二十日には、和泉さんの母校である住吉中を訪問して演奏会を行うほか、和泉さん自身の講演会もある。二十二日には県石巻養護学校への音楽慰問も予定している。

 和泉さんは「開催に向けては地元の同級生らの協力が大きかった。東北は関西との接点が少ないので、いい文化交流になると期待している。レベルの高い合唱団なので、ぜひ聞いてほしい」と話している。
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM