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■石巻の悪臭分布データ化 2007.08.09
化製場中心に測定
9月末結果判明
行政指導などに活用/
 石巻のイメージを損ねている悪臭を改善するため、石巻市は悪臭の現状を把握する調査に乗り出した。悪臭の主な発生源である同市魚町の化製場を中心に、臭気の強さを測定。耐えられないほどの悪臭の及ぶ市内のエリアを特定する。臭気強度は0から5までの六段階に区分。県などの基準では「不快と感じない」臭気レベルは1・8以下となっており、それを超す悪臭が広がっていないか科学的データで裏付ける。市が今年四月に策定した環境基本計画では「魚町化製場等悪臭防止事業」をリーディングプロジェクト(解決を目指す最重要課題)に位置付けている。

 石巻市は、化製場を中心とした臭気強度の調査を、においに関する専門の研究機関である財団法人におい・かおり環境協会(本部東京)に委託。調査は七月初めに実施しており、九月末まで結果が判明する。

 調査で用いた「六段階臭気強度表示法」は、悪臭防止法の評価尺度に使われている。0「無臭」、1「やっと感知できるにおい」、2「何のにおいか分かる弱いにおい」、3「楽に感知できるにおい」、4「強いにおい」、5「強烈なにおい」に区分。4は耐え難い悪臭、5だと逃げ出したくなるほどの悪臭とされている。

 化製場は魚町に集中して立地しており、市環境対策課によると、現在は六社が操業している。水産加工場や食鶏処理場から排出される魚、鶏の内蔵を用いて飼料・肥料を製造する工場だが、強い臭気が外部に漏れてしまう欠点がある。

 調査の結果は、においの発生源とされる地点から半径三、四キロを目安に測定した臭気強度を、分布図(臭気コンター)としてまとめる。悪臭の広がり具合、風向きとの関係などを把握し、悪臭が石巻のイメージや市民生活に与えている影響を明らかにする。

 また、悪臭に対する市民意識を調べるため、七月の一カ月間、市が育成した環境保全リーダーに、悪臭の感知状況をモニター調査してもらった。魚町に近い湊地区をはじめ門脇町、住吉、日和が丘などに居住する十六人が協力した。

 市は調査結果を、化製場などの業界関係者に示し、悪臭を飛散させない対策の強化、行政指導などに役立てる。

 魚町の化製場を中心とした地域の臭気強度調査は、県が一九九四年に実施したことがある。臭気強度が4、5などと判定される地点もあったため、防止対策を指導。悪臭がやや緩和された。

 しかし、化製場の悪臭に対する苦情は、最近になっても市に年間十−二十件ほど寄せられ、相変わらず石巻独特の公害になっている。
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