| ■岸壁に「電源引いて」 |
2007.07.20 |
気仙沼港・作業に支障 小型船が訴え
かさむ燃油代 騒音も心配/
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気仙沼港を利用する19トン未満の小型船から「岸壁に電源を引いてほしい」という声が出ている。内湾の魚町岸壁に4基の電源ボックスがあるが、管理などの問題で現在は使用できない状態が続いているためだ。大型船が停泊する港町の出漁準備岸壁、魚浜町のコの字形岸壁の一部には合わせて15基の電源ボックスがあり、主として大型船が修理の際の電源として活用している。小型船は「(発電のため)常に船のエンジンを回しておかなければならないが、燃油代もかさむし、ばい煙と騒音で付近住民にも迷惑を掛ける」と善処を求めている。
一九トン以下の小型船が係留に使用しているのは、延長約二百六十メートルの魚町岸壁、さらに対岸の港町の一部、気仙沼プラザホテル下の延長二百メートルほどの岸壁。市魚市場の北西にある出漁準備岸壁は、遠洋マグロ船など大型船がずらりと縦付けされているのに加え、小型船の係留には不向きな構造にもなっている。
出漁準備岸壁には電源ボックスが九基あり、船内に電気ケーブルを引いて修理などに盛んに活用されている。岸壁は県管理だが、電源ボックスは気仙沼市が修理業者らが加盟する気仙沼鉄工機械協同組合に管理を委託している。
内湾の電源ボックスが使用できなくなったのは一九九九年、南町海岸に観光桟橋が完成してからという。埋め立てにより岸壁が三十メートル前出しされ、内湾がさらに狭くなった。それ以降、大型船の係留が減り小型船の利用が主となったが、同鉄工組合によると利用上のトラブルなどもあり、電源ボックスへの通電が途絶えたままとなっている。
気仙沼港を利用する小型船は、カジキ類を狙う流し網や突きん棒、イカ釣り、イサダやコウナゴなどを漁獲するすくい網、さらにはサンマ船などで、地元船はもちろん北海道や岩手県船籍も多い。
志津川以北で組織する県北部小型漁船協議会に加入する船主の一人は「修理以外にも、魚倉の氷を冷やしたり、夏場は蒸し風呂状態となる船内で扇風機を回したりするのに電気は不可欠。電源がない以上、自家発電のため常にエンジンをかけていなければならない」と訴える。
こうした声に対して市は「電源ボックスを管理する組合、小型船双方から事情を聴取したい」としている。
管理や電気使用料の受益者負担問題、さらにはばい煙や騒音などの環境問題が絡むため、簡単な決着は難しい側面がある。観光と漁業の両立を図る手立てはあるのか。管理を委託している市を含め、関係者の間で今後何らかの対応が求められそうだ。 |
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