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■飯野川高の生徒募集停止 2007.07.05
県教委が方針最終決定
10年3月廃校/
 県教委は四日、二〇〇八年度、飯野川高(庄司伸一校長、生徒百二十一人)の生徒募集を停止する方針を最終決定した。県議会六月定例会に出されていた同高の存続を求める請願は同日の本会議で不採択となった。在校生の定数割れが続き、生徒募集を停止する県教委の高校再編基準に該当した。今の一年生が卒業する一〇年三月に廃校になり、石巻地区北部の拠点校は約八十年の歴史に終止符が打たれる。募集停止方針をめぐっては、存続する会が六千人を超える署名を集め、要望活動を展開したが、願いは届かなかった。同窓生や地域住民の落胆は大きい。

 「県立高校将来構想」後期計画(〇六−一〇年度)の小規模校再編基準では、在籍生徒数が五月一日現在で、定員の三分の二(飯野川高の場合百六十人)未満で、百六十人に満たない状態が二年連続した場合、翌年度から生徒募集が停止される。同高の在籍生徒数は、〇六年が百二十九人、〇七年が百二十二人と、定員(二百四十人)を大きく下回っていた。

 再編基準が適用されるのは本校では飯野川高が第一号となる。今後、地理的条件や学校の歴史、伝統を勘案し、「引継校」を決定し、卒業生の指導要録を引き継ぎ、卒業証明書などの発行に対応する。

 県議会六月定例会は四日の本会議で存続する会が出した「県立高校の後期再編のうち『本校の再編基準』」の緩和・見直しに関する請願を賛成二十三、反対三十七の賛成少数で不採択とした。

 古藤野俊一父母教師会長は「もう一年だけでも伸ばしてほしかった。昨年から募集停止の不安があり、もう少し早い時点で対応を考えれば良かった。生徒の学校生活に不安がないようにしてほしい」と注文する。

 存続する会の西条正昭事務局長は「地域に高校がなくなるのは、家庭に高校生がいなくなるのと同じ。地域の声が県に届かず非常に残念だ。別の高校に進学すると通学の足や父母らの負担増など次の問題も出てくる」と憤る。

 庄司校長は「六千人を超える存続の署名にはとても感謝している。その力を得ても募集停止を回避することができなかったのは残念だ。生徒が全員卒業するまで教職員が力を合わせて精いっぱい指導することが使命だ」と話す。

 飯野川高は一九二七年に、県飯野川実科高等女学校として誕生。戦後の四九年に男女共学に移行した後も、河北、北上、桃生の各地区に分校を設置して地域教育を担い、卒業生は一万一千人近い。普通科(進学・ビジネス、生活・産業類型)と生活福祉科の二科(定数各四十人)からなる。
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