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■「浪板虎舞」保存に弾み 2007.06.15
継承活動が評価、財団から助成金
県内で唯一選出/
 気仙沼市浪板地区に伝わる郷土芸能「浪板虎舞」を伝承する浪板虎舞保存会(昆野文男会長)が、地域の伝統文化支援を目的とした明治安田クオリティオブライフ文化財団(東京)の二〇〇七年度助成対象団体に選ばれた。十三日に五十万円の目録贈呈式が市地域交流センターであった。本年度県内の助成対象は浪板虎舞保存会だけ。

 贈呈式には保存会、県・市教委、明治安田生命仙台支社などの関係者九人が出席。大谷直志支社長が「今回の助成が保存会の継承活動に少しでも役立つことを願います」とあいさつし、昆野会長に目録を手渡した。

 昆野会長は「大きな援助をいただき身に余る光栄。これからも地域住民一体で活動に励み、みなさんの前で披露できる芸能にしていきたい」と抱負を述べた。助成金は小太鼓購入費の一部に充てるという。

 浪板虎舞の発祥は一七一八(享保三)年ごろ。浪板地区周辺の人々を乗せ、江戸に向け出港し行方不明になった船が、気仙沼大島での虎猫の踊りで無事姿を見せたという伝説から、航海安全祈願の舞として始まったとされる。保存会は浪板地区の全戸で組織。毎年、気仙沼みなとまつりなどで披露するほか、一九七〇年の大阪万博に出演し、二〇〇一年の宮城国体でも披露した。昨年七月、市指定無形民俗文化財に認定された。

 同助成は、地域の伝統文化(伝統芸能や伝統的生活技術)の継承、後継者育成支援を目的に一九九一年度に始まった。本年度分は全国四十都道府県から百六十二件(民俗芸能百五十二件、伝統的生活技術十件)の助成申し込みがあり、選考審査で三十九件(民俗芸能三十七件、伝統的生活文化二件)、計千八百五十万円の助成が決まった。

 気仙沼・本吉地方で助成を受けたのは、本吉町の山田大名行列組合(〇三年)と、気仙沼市の廿一田植踊保存会(〇四年)、新城田植踊保存会(〇五年)に次いで四団体目。
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