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■漁船拿捕、気仙沼、南三陸9人 2007.06.05
ロシアの港にえい航
家族ら無事の帰港祈る/
 富山県入善町の池田水産のサケ・マス漁船「第88豊進丸」が一日、ロシア国境警備当局に拿捕(だほ)された事件で、船に気仙沼・本吉地方関係者が複数乗り組んでいることが分かった。豊進丸は取り調べのためロシアの港にえい航されているといい、家族や関係者は乗組員が無事で早く帰れるよう祈っている。

 海員組合関係者によると、乗組員の内訳は気仙沼市三人、南三陸町六人、石巻市と仙台市が一人ずつ。ほかに釜石市が一人、北海道四人、富山県一人。

 南三陸町の乗組員(四八)方に、池田水産から最初の連絡があったのは二日深夜で「臨検を受けている」との内容だった。三日午後には「まだ、拿捕されたとは考えていない。乗組員は全員無事」と連絡があった。妻は「気持ちが落ち着かず、何も手に付かない。心配でしようがない」と話した。

 南三陸町役場では、拿捕に関し「正式な情報がまだ入っていない」とするが、報道を受けて産業振興課、危機管理対策室、歌津総合支所が情報収集に当たっている。気仙沼市役所には三日午後三時ごろ、入善町役場から一報が入った。市は同町役場などと連絡をとっている。

 池田水産によると、豊進丸はロシア当局の臨検を受けた時、カムチャッカ半島東方で操業中だった。乗組員とは連絡が取れる状態で、三日朝に乗組員から「これから、えい航される」との連絡が入った。ロシア当局は、豊進丸は日報の記録より十四トン多く漁獲していたため「不実記載」の違反を指摘しているという。

 三日、報道陣の質問に答えた池田水産の池田博人専務は「残念なことになったが、ロシア側の指摘を認めたわけではない。今は大丈夫でも、乗組員や家族の今後のストレスが心配」と話している。
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