| ■環境教育に感銘 |
2007.05.19 |
国連大学研究員が視察
気仙沼のカキ養殖など/
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気仙沼市が仙台市、旧田尻町(現大崎市田尻)とともに認定されているRCE(国連・持続可能な開発のための教育の「地域拠点」)を推進する国連大学高等研究所(横浜市)の研究員ら四人が十七、十八の両日、気仙沼市を訪れ、環境教育の取り組みを視察した。
訪れたのは、同研究所の名執(なとり)芳博・上席研究員と研究員のデイビッド・マテカンガさん(ウガンダ共和国出身)、チナーラ・サディコバさん(キルギス共和国出身)、研究支援補佐員で通訳の秋元波さん。デイビッドさんとチナーラさんは先進地である気仙沼の環境教育を参考に、アフリカ、中央アジアそれぞれにRCE拠点の設立を目指す。
十八日は同市唐桑町西舞根の水山養殖場と、今年二学期から米国テキサス州の小学校と交流学習を行う鹿折小(菊地敏郎校長、児童三百九十四人)の四年生の総合学習の授業を視察した。
水山養殖場では、経営者で牡蠣(かき)の森を慕う会代表でもある畠山重篤さんから、毎年一関市室根町で行う「森は海の恋人植樹祭」や、子どもたちを養殖場に招いて行う環境体験学習について説明を受けた。
畠山さんは「気仙沼は、環境学習に必要なものがすべてそろい、地域全体が大きな大学のようなもの」と指摘。「海のプランクトンも光合成で二酸化炭素を吸収し、地球温暖化防止に大きな役割を果たす。陸の森と”海の森”が健全であってこそ未来がある」とし、これからは世界的規模の環境教育が重要なことを強調した。
鹿折小では、四年一組(阿部正人教諭、児童三十六人)の授業を参観した。十一日に実施した気仙沼市魚市場見学に基づき、児童が感想を発表。阿部教諭は気仙沼の漁船に多いマグロはえ縄漁業がカモメやウミガメを保護する工夫や、漁獲したサメを皮の加工品や栄養食品などにも無駄なく使用するなど、環境に優しい漁法であることを解説した。
十七日に四人は気仙沼市役所を訪れ、菅原務副市長を表敬した後、気仙沼RCE推進委員会の白幡勝美委員長や市教委関係者と懇談。気仙沼地域のこれまでの環境教育について学んだ。
今回の視察についてデイビッドさんは「気仙沼の活動は、日本だけでなく、世界中の人々が学ぶべき内容であると感銘を受けた」、チナーラさんは「森、川、海の自然環境を関連づけて取り組んでいることは本当に素晴らしい。気仙沼の活動をこれからも応援したい」と話していた。
【畠山さん(左)から水揚げされたカキの説明を受ける国連大学高等研究所の関係者ら=気仙沼市唐桑町】 |
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