トップニュースファイル≫2007年05月
■カツオ水揚げ迅速化 2007.05.16
重量ごとの自動選別機
全国初気仙沼市魚市場、来月導入へ/
 気仙沼漁協(佐藤亮輔組合長)は、気仙沼市魚市場でのカツオ水揚げの迅速化を図るため、全国で初めて、重量ごとの自動選別機を導入する。早ければ6月にも使用開始の予定。従来より最大で25パーセントもの時間短縮が可能になるほか、省人化や衛生面でも大きな効果が期待できる。気仙沼港は昨年、生鮮カツオ水揚げで10年連続日本一を達成しており、ハイテクを駆使した選別機は王座継続の大きな助っ人となりそうだ。

 導入予定のカツオ選別機は六台。重量により六段階の選別を機械が自動的に行い、氷水を張ったタンクに入れていく。本体はステンレス製で、魚を載せる台は樹脂製。台が回転しながら、それぞれのタンクのところで台を傾け、カツオを滑り落とすシステム。センサーなどすべてがコンピューター制御されている。従来は一時間に十五トンの水揚げだったが、十八トンから最大で二十トンまでスピードアップされる。

 同魚市場は盛漁期にはカツオ一本釣り船が水揚げの順番を待つほど混雑するため、何年も前から水揚げの効率化を図る選別機の導入を検討してきた。

 選別機を作ったのは愛媛県のメーカーで、魚だけでなく野菜などの選別機を開発している業界のトップ企業。選別性能が良くとも、魚市場での使用はさまざまな条件が必要だ。移動させる必要があり、設置に時間がかかってはだめ。機械が大きすぎると、人やフォークリフトが動き回る場所では事故につながりかねない。

 そのため気仙沼漁協が開発に全面協力し、コンパクトで安全性も高く、耐久性も兼ね備えた選別機の開発にこぎ着けた。導入には二〇〇七年度の水産物供給施設衛生高度化推進事業を活用し、国や県から補助を受ける。

 今までは人が魚をより分けており、一隻当たり八人必要だったが、選別機は半分の四人で済む。人の手を経る機会が減ることで、衛生面や鮮度アップの効果もある。気仙沼漁協は「カツオ船誘致の面からも大きな力になる」と話している。

 気仙沼市魚市場へのカツオ水揚げは昨年、二万七千八百トン、六十一億七千万円。数量ではサンマに次いで二番目だったが、金額は例年通り一位を確保している。
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM