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■自然体験としつけで「温故知新」 2007.05.12
環境・教育面の再生軸に運動
気仙沼・鹿折公民館/
 豊かな自然環境の再生と家庭でのしつけ教育を見直すことを通し、地域の子どもたちの人間形成に積極的にかかわろうと、気仙沼市の鹿折公民館(小野寺優一館長)は本年度から地元住民らの協力を得て、環境・教育面の再生を軸とした「温故知新運動」に取り組み始めた。

 鹿折地区は他地区と同様、最近は自然の中で遊ぶ子どもたちの姿が見られなくなった。小野寺館長は「私たちが昔子どもだったときに、豊かな自然に触れて感じた感動を、今の子どもたちにも味わってもらい、自分たちが住む地域の良さを再認識してほしい」と、河川の浄化などをきっかけに、地域を巻き込む形での活動を検討している。

 具体的には、地区内にわずかながら見られるホタルがさらに増えるよう、清掃活動や観察会などを実施。また、農家の水田を借りてEM(有用微生物群)を利用した田植え体験会を、三陸EM研究会(足利英紀代表)主催で十三日に実施し、環境保全の大切さを学んでもらう。地元の小学校にも協力を求めたいという。

 一方、教育の面では、既に実施している子ども同士の交流事業「ししおり地区少年少女教室」で、あいさつや立ち居振る舞いといった日常生活での所作を学ぶ機会をつくっている。これを家庭にも広げて行ってもらうよう、自治会や老人クラブなどの各団体を通じ、地域に住む大人に対し呼び掛けていくことを検討している。

 運動は単年度事業ではなく、永続的に実施する考え。また、財政的に厳しいことと、あくまでも地域住民の自主性を求めるため、特別な予算措置をしていない。同公民館が総合的な事務局となるが、「自治会などがじっくり知恵を出してもらい、時間をかけてゆっくり取り組んでほしい」としている。

 小野寺館長は「生活環境が変わった今こそ、大人たちが昔やってきた当たり前の体験をすることで、子どもたちも感動と喜びを得てほしい。それが情操教育や地域の再発見につながるはず」と力説。”小さな運動”への協力を呼び掛けている。
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