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■市場移転を再確認 2007.05.31
石巻青果株主総会
年内に場所決定
市と平行線でも着手/
 移転問題で官民の食い違いが表面化している石巻青果花き地方卸売市場の運営会社・石巻青果(近江恵一社長)の定時株主総会と取締役会が三十日開かれ、二年前の株主総会で方向性を一本化した市場の施設整備について、あらためて移転方針を確認した。移転先をできるだけ早い時期に社内で検討して決め、年内にも取締役会で了承を得る。現在地で市場を整備する「存置整備」を主張している石巻市と平行線のままでも移転事業に着手するとの姿勢を示した。

 石巻青果は株主総会で、過去最高となる取扱数量(約六万四千トン)・金額(約百五十一億円)を記録した二〇〇六年の販売実績を盛り込んだ第三十五期事業報告などを承認。任期満了に伴う取締役全員の再任も承認し、その後の取締役会で近江氏を代表取締役社長に再選した。

 取締役会後の株主との懇談で、新たな候補地が東松島市に浮上したり、市議会が問題として取り上げたりしている青果市場移転について経過を説明。石巻青果としては市場を新築移転する方向性を株主に理解してもらっており、今後も移転に取り組む姿勢を明確にした。

 移転について特に異論は出なかったとしているが、株主として石巻市から出席した西村洋一産業部次長は、市場を民設民営化する際に市と石巻青果が取り交わした協定書では存置整備が前提になっているとの市の見解を重ねて示した。

 記者会見に応じた近江社長は「株主の皆さんの(移転を)早くしなさいという気持ちを受け止めた。移転先を決める時期は明確にできないが、できるだけ早く結論を出したい」と移転整備に強い意欲を示した。

 移転に難色を示す石巻市と歩み寄る可能性について「市と協議をしてきたが、こちらの思いが伝わらず残念。これ以上、協議する必要性はないと考えている。ただ大家である市から喜んで送り出してもらいたいという気持ちはある」と述べ、円満な解決を望んだ。

 財政難でインフラ整備などの支援が難しいとする石巻市に対し、東松島市は移転受け入れに全面的な支援を表明している。これについて近江社長は「応援していただくのはありがたい。しかし、行政の支援は候補地選定の重要な条件ではない。良い市場を造るために、どの場所が一番いいかということを判断材料にする」と述べた。
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