| ■牡鹿半島のシカ数 適正化 |
2007.05.15 |
保護管理計画策定へ
対策協が県の方針を説明/
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牡鹿半島ニホンジカ対策協議会(会長・土井喜美夫石巻市長)の総会が十四日、石巻中央公民館であり、県が牡鹿半島で増え続けるニホンジカの生息数調整を可能にする「ニホンジカ保護管理計画」を策定する方針を明らかにした。県内で初めてとなるシカの本格的な生息調査などをして共存に望ましい目標頭数を算出し、二〇〇八年十一月までに計画を作成する。鳥獣保護区では雌ジカを狩猟対象にできないため、繁殖に歯止めが掛からず樹木や農作物の被害を拡大させているが、県の計画がまとまれば雌ジカを狩猟で捕獲して生息数を調整できるようになる。
県自然保護課の説明では、牡鹿半島でシカの個体数増加による農林業被害の深刻化、交通事故の増加によって人とシカのあつれきは見過ごせない状況になっている。石巻市と女川町、森林組合などで構成する協議会から昨年六月、ニホンジカの生息数調査と保護管理計画の早期策定を要望された経過もあり、計画づくりに着手することになった。
六月中旬をめどに、学識者、地元自治体、猟友会などで保護管理検討会を組織。シカの生息状況、食害被害の実態などに関するデータをまとめた上で、秋口に本格的な生息調査に取り組む。その後、シカの生息を適正なレベルで維持できる頭数を導きだし、保護地域、共生(個体数調整)地区、排除(進出抑制)地区などに線引きする。
石巻市などは牡鹿半島全体で千五百頭以上のニホンジカが生息しているとみている。県などが今年二月に実施した参考調査では一平方キロ当たり五十二頭のシカ生息密度を確認した。
県の計画案では、半島全体で五百頭程度の生息数を目標にすれば、遺伝的に劣化しないでシカの個体数を維持できるとしている。一平方キロ当たりの生息密度は保護地域で五頭、共生地区で三頭程度とみている。
県石巻地方振興事務所のまとめでは、石巻市と女川町で〇六年度、有害鳥獣駆除で三百七頭、狩猟で百八十六頭のシカを捕獲。〇三年度以降は年間で四百頭以上のペースで駆除している。しかし、狩猟では雌を捕獲できないこともあり、生息数は増加を続けている。
今年十一月の狩猟期からはハンター一人が一日一頭に限り雌ジカを獲物にできるようになるほか、〇八年の狩猟期以降は県計画で定めた範囲内で雌ジカの捕獲が可能になる。
協議会によると、牡鹿半島でのシカの食害被害は〇五年度に三千四百万円に上った。最近はシカの道路への飛び出しによる交通事故が増加。昨年十二月から今年三月までに二十七頭のシカの事故死が確認された。事故件数はこの二倍以上に上るとみられ、人身被害も心配されている。 |
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