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■スポーツ教育で人づくり 2007.05.11
女川高08年度から本格導入
手始めに健康ゼミ開講、町と連携/
 特色ある学校経営を目指す女川高(佐々木慶一郎校長)は、スポーツを取り入れた新たな教育活動を展開する。二〇〇八年度から「スポーツ・福祉類型」として実施するのを前に、〇七年度はスポーツ健康ゼミを開講、本格導入に向けて助走に入った。同類型では体育施設が充実する女川町と連携し、体育能力の向上に限らず、社会ニーズの高まる生涯スポーツなどに幅広く理解を深め、体育指導者といった進路選択に生かしてもらう。

 スポーツ・福祉類型は、女川高が同時に取り組む「進学」「就職」「ITマルチメディア」の三類型とともに教育改革の主軸に据えた。現一年生が二年生進級時から実施する。
 県内では利府、柴田両校に体育科がある。女川のスポーツ・福祉類型は、体育の能力や知識、技術面の向上にとどまらず、健康増進にも有効なスポーツを生涯教育と位置付けて特徴を出す。

 全国各地で相次いで開設される総合型地域スポーツクラブも視野に入れ、将来の指導者として生徒の資質向上や動機付けにもしたい考えだ。

 本年度は本格実施の前段として、スポーツ健康ゼミを開く。自由選択で三年生十一人が受講し、授業は来年三月まで二十六日間を設定した。

 女川町総合体育館の設備、各種トレーニング器具の使用方法を理解する一方、生涯スポーツとしてグラウンドゴルフ、フィールドアスレチック、ハイキング、マリンスポーツの基礎知識を習得する。ウインタースポーツや古武道、護身術も体験していく。

 観戦によって各種競技のルールを学び、スポーツマッサージにも触れるなど、内容は多彩だ。鈴木翔太君(三年)は「健康や生活面にスポーツが果たす役割をしっかりと学びたい。校外での学習も多く、支援する地域の人たちと交流を深めるいい機会だ」と今後の授業に興味を示す。

 同校がスポーツに着目したのは、町の体育施設が充実しているため。石巻地方の主な陸上競技大会が開かれる全天候型陸上競技場をはじめ、総合体育館、野球場などがあり、室内外の大半の競技に対応できるのが最大の魅力だった。

 福島県の双葉地区教育構想として県富岡高と東京電力、日本サッカー協会が一体となって世界を舞台に活躍する「人材育成プログラム」を視察し準備を進めた。

 町内には今季から県サッカーリーグに初参戦するコバルトーレ女川がある。佐々木校長は「スポーツを活用した教育は、体育施設など環境が整う女川でも十分可能と判断した」と導入の背景を説く。

 同校は、県の小規模校再編対象からの脱却を図るため〇五年度に「女川高校を考える会」を設置。町内各界の代表者らと情報交換を密にする中で、町当局とも意思疎通を図り、施設利用など支援態勢の連携軸構築で導入を加速させた。
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