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■単価急騰でイサダ豊漁 2007.04.14
気仙沼魚市場”韓国特需”
今季終漁金額が3億7000万円/
 県内のイサダ漁が十二日で終漁した。今シーズンの割当量(宮城は前年と同じ一万九千トン)に達したため、例年より二週間ほど早い締めくくり。しかし需要の増加から単価が急騰、近年にない豊漁となった。

 今年の気仙沼市魚市場への水揚げは、六千七百九トン、三億六千九百十三万七千円。一キロ当たりの平均単価は五十五円となった。前年と比較すると数量は二百三十七トン(3・4パーセント)微減したが、金額は逆に一億三千三百五十七万七千円(56・7パーセント)もの大幅な増加となった。平均単価は約二十一円九〇銭(62・2パーセント)も高い。

 この高騰の一因は、食用として韓国向け輸出が急増しているため。宮城県漁協が「三陸オキアミ」の名前で、乾燥品を韓国に輸出している。昨年から乾燥イサダが、韓国でふりかけ用の具材として人気を呼び、それが価格を押し上げた。

 今まではタイなどの養殖魚のピンク色を出すための餌、釣り用のまき餌として利用されていたが、近年は需要が低迷状態だった。気仙沼市魚市場でも二年前の二〇〇五年には一キロ当たりの平均単価が十九円九九銭と、二十円を割り込んだ。燃油の高騰とも重なり「操業するだけ赤字が増える」という危機的状況に陥り、実際にイサダ漁から撤退した漁業者もいた。

 それだけに今回の”韓国特需”はまさに神風。最終日の十二日に水揚げした気仙沼市の漁業者は「予想もしなかっただけに、驚いている。この水準が続いてくれれば大助かり」と笑顔を見せていた。

 イサダを食用とする研究は国内で多くされていたが、韓国での今回の活用を参考に、国内でもカルシウムたっぷりの健康食材として見直す機運が生まれており、食用としても今後脚光を浴びる可能性が出てきた。

 気仙沼市魚市場への昨年の水揚げは、数量はサンマ、カツオ、ヨシキリザメに次いで四位で同魚市場水揚げ数量の6・5パーセントを占める主要魚種。値段の回復で、冬縄漁と夏場のカツオ漁とをつなぐ春漁の主役として、今後存在感を増すことになりそうで、魚市場関係者も期待を寄せている。
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