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■現職2氏 強さ発揮 2007.04.10
県政のパイプ役、継続選ぶ
県議選気仙沼区/
 二議席をめぐり、自民、民主公認の現職二人に、社民公認の新人一人が挑む、四年前と全く同じ構図となった県議選気仙沼区。終わってみれば獲得票数、得票順位に変動はあったが、今回も現職二氏が捲土(けんど)重来を期した新人を抑えて当選した。

 前回は一万三千七百四十三票で畠山和純氏がトップ当選し、内海太氏が一万千三百九十九票で二位当選。村上進氏は知名度の少なさに出遅れもあり七千百八十五票と内海氏に四千二百票及ばなかった。

 今回はトップ当選の内海氏が前回より三百八十八票の減票にとどめたのに対し、畠山氏は二千八百二十九票も減らした。支持母体となる水産業界の厳しい経営環境に加え、昨年四月の新・気仙沼市長選で、畠山氏が特定候補の応援に回ったことに「他の市長候補支持者の反発を買った」と、指摘する声もあった。村上氏は前回の県議選を教訓に、現職二氏に先駆けて選挙準備を進めたこともあり、投票率が大きく下がる中、十三票ではあるが、前回票に上積みしたのは健闘と言える。

 政策面では三氏それぞれに大きな違いがなく、それが投票率低下に結びついた感は否めない。焦点は、気仙沼地方から県政に市民の声を届ける役目を、これまで通り二人の現職に任せるのか、一議席は新人に託すのかという「継続か、新風か」の一点に絞られた。

 有権者がその判断材料としたのが三氏それぞれの公約、政策。四期、三期それぞれの県議経験に基づく具体的な政策を訴えた内海、畠山両氏に対し、村上氏は国政、県政の流れを変える必要を強く訴えた。しかし、最後は県議経験のある二氏に託す有権者が村上氏支持を上回ったと言える。

 村上氏の選対幹部は「今の国の政治、県政への不満は、現職二人の減票という結果に表れた。その一方で、不満の受け皿にわが陣営が成り得なかったことも、結果として投票率の低下につながったのかもしれない」と分析する。

 勝ったとは言え、当選した内海、畠山の現職二氏は、減票という今回の結果を謙虚に受け止めながら、今後四年間、地域の声を県政に届ける重責を担ってほしい。
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