| ■網地島の新名所売り込もう |
2007.04.28 |
涛波岐埼(どうみきさき)
観光発信、島民ら意欲「東尋坊しのぐ絶景」/
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奇岩がそそりたつ景勝地で、島外にはほとんど知られていない石巻市網地島の「涛波岐埼(どうみきさき)」を、新たな観光資源として売り出そうという計画が浮上してきた。旅客船関係者や島民らが「東尋坊(福井県坂井市)をしのぐ迫力。島の新しい名所にしよう」と目を付けている。島の人口減少に伴い、将来、航路の維持が難しくなる可能性もあり、新たな観光資源の活用に島民らの関心が集まっている。
涛波岐埼は島の南東端に位置する。波の浸食によってできた高さ約二十メートルの岩があり、下方には岩の裂け目が広がっている。「どんみきざき」「どわめきざき」とも呼ばれ、鯨の形をした巨岩「くじら岩」もある。
北側にある金華山を一望できる高台になっていて、百メートルほど沖合には「犬磯」と呼ばれる岩礁帯があり、まさに気分も晴れ晴れとするような絶景が広がる。
近くには一九六六年に設置された灯台や休憩施設もある。持参した弁当を食べながら眺望を楽しむことができる。島の新たな観光名所として売り込めば、自然景観が最高の人気スポットになりそうだ。
現地までは、船着き場(長渡)から徒歩で三十分、町民バスの停留所(根組浜)から徒歩で十分。石巻を午前九時の船で出発すると、網地島(網地)には九時五十七分に到着。接続する町民バスに乗れば、根組浜には十時二十四分に着く。涛波岐埼周辺をゆっくり散策しても夕方前には石巻に帰ることができ、日帰りコースとしても最適だ。
網地島の観光は夏場の海水浴が中心。「海水浴シーズンだけでは島に活気が出ない」という指摘が以前からあり、関係者が新たな観光資源の発掘に努めていた。涛波岐埼は、国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所の地域づくり情報誌(「TAO」二〇〇六年十二月号)の表紙でも紹介されている。
石巻−田代島−網地島−鮎川で定期船を運航している網地島ラインは「涛波岐埼は最高の観光資源だ。案内表示がなく、安全面でも対策を考えていかなければならないが、整備することで訪れる人が増えるのではないか」と話している。
網地島の観光については石巻市商工観光課(95)1111、または石巻観光協会(93)6448。旅客船の運航については網地島ライン(93)6125へ。
網地島 石巻から定期船で約1時間。タブノキが生息する北限地域で、アオスジアゲハの群生地としても有名。ロシアのベーリング探検隊支隊が上陸し、日本とロシアとの初交易の場となった島で、探検隊を率いたベーリング像が建立されている。サイクリングコースやテニスコート、釣りポイントも豊富で、四季を通して楽しめる。面積6・43平方キロメートル、周囲20・7キロ。人口540人(283世帯)。
【東尋坊を思わせるような奇岩がそそり立つ涛波岐埼=石巻市網地島】 |
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