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■種まき桜見ごろに 2007.04.24
昔は稲作開始の指標
石巻・斎藤氏庭園/
 国の文化財の一つ「名勝」に指定されている石巻市前谷地の「斎藤氏庭園」で、稲作の開始を知らせていた「種まき桜」が三分咲きとなっている。

 農村地域には種まき桜と呼ばれる桜があり、地域の人は開花を目安に水苗代に種をまき、稲作を開始した。農業の近代化によって田植えは昔と比べて二、三週間早まったが、庭園の種まき桜も昭和四十年代ごろまで前谷地地区で稲作を始める指標になっていたという。

 品種改良で作られたソメイヨシノよりも濃いピンク色をしている。シダレザクラ系統というが、詳しい品種は不明。石巻市門脇から訪れた女性は「心が洗われるようだ」と話していた。

 斎藤氏庭園は「斎善屋敷」とも呼ばれ、二〇〇五年、国の文化財の一つである「名勝」に指定された。大地主だった斎藤家九代当主・善右衛門が明治後期に造成。庭木や丘陵地の自然林が四季折々の変化を見せる。庭園内には宝ケ峯縄文記念館もある。

 JR石巻線の前谷地駅から徒歩で約十分。毎週月曜と祝日の翌日を除き、午前九時半から午後四時まで入館できる。入館料は大人五百円、高校生以下三百円。問い合わせは(72)2038へ。

【見ごろとなっている斎藤氏庭園の「種まき桜」=石巻市前谷地】
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