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■職員が800万円横領 2007.04.21
いしのまき農協5年間で8件
ずさんな管理で謝罪会見
「チェック体制機能せず」/
 いしのまき農協(斎藤賢仁組合長)の職員が八百十三万八千円を横領していたことが二十日までに分かり、農協は同日、記者会見を開いて謝罪した。関与していたとみられるのは、旧須江支店の男性職員(四〇)で、三月三十一日に死亡している。自殺とみられている。農協では、今回を含めて五年間で職員の横領が八件発生しており、ずさんな管理体制があらためて浮き彫りになった。

 農協によると、今月五日、決算残高の確認作業中に金額の不一致が見つかって横領が発覚した。同支店の副長だった男性は、昨年十月十日と十一月六日に保管金から現金計六百万円を抜き取り、関係書類を改ざんしていた。

 また、二〇〇四年十二月十日には、自らの車の購入に際して農協と結んだローン契約で書類を改ざんし、実際の金額よりも多い三百万円を不正に借りた。その後の返済額を引いた現時点での被害額は二百十三万円になる。

 農協本店で開いた記者会見で、斎藤組合長は「深くおわびする。申し訳ない」と謝罪した。支店でのチェック体制について「職員四人による体制を指示していたが、機能していなかった。支店長も現金残高と書類の照合をせず、見抜けなかった」と説明した。

 男性は、一九九〇年七月に合併前の旧河南町農協に入組。旧須江支店には二〇〇三年七月から〇六年十二月まで勤務し、融資を担当していた。今年三月三十一日、同市桃生町の植立山公園で、排ガスが充満した車の中で死亡しているのが見つかった。

 農協は今後も調査を継続し、全容が明らかになった後に、担当管理職らの処分を決める方針。

 農協では、金融部門やガソリンスタンドでの職員による横領が相次ぎ、今回を含めた八件で被害額は計約千五百万円に上る。

 斎藤組合長は「信頼回復と再発防止を誓って努力してきたが、防げなかったことは遺憾の極みだ」と語った。再発防止に向けた取り組みとして、各部門の管理体制の総点検や、職員研修によるモラルの徹底を図っていくとしている。

【記者会見で謝罪する斎藤組合長(前列中央)ほか農協役員ら=いしのまき農協本店】
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