| ■東北最大級クレーン建造 |
2007.04.19 |
石巻の造船会社ヤマニシ
年内にも着工
貨物船集中発注に対応/
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石巻市の造船会社ヤマニシ(前田英比古社長)は、七十七銀行を主幹事とする金融機関と総額十億円の協調融資契約を結び、東北最大級の一五〇トンクレーンを建造することになった。造船の効率化を図って生産性を高める設備投資で、好調な中国経済を背景とした安定した受注が下支えとなっている。同社には国際航路で運航する積載重量一九、〇〇〇トン級の貨物船の発注が商社などから集中し、二〇〇四年から〇九年初めまで計二十二隻の建造を計画。年内にもクレーン建造に着工し、建造のスピードアップを進める考えだ。
ヤマニシが使用しているクレーンは最大六〇トン。ほかに四〇トン、三〇トンといった規模のクレーンを使用している。新たに建造する一五〇トンクレーンを設置すれば、「作業効率が高まり、納期の短縮にもつながる」(同社)とみている。
新クレーンは石巻市西浜町にある造船所内に設置する計画で、着工時期や構造などの詳細について詰めている。東北最大のクレーンは北日本造船(八戸市)にある一五〇トンで、ヤマニシが計画している規模と同じ。
主に漁船を建造してきた石巻の造船業界は、水産業界が二百カイリ問題の直撃を受けた影響で受注が激減し、ヤマニシも一時は経営危機に陥った。しかし、地道に経営再建を続けた結果、数年前から建造ドックは空きなしの状態が続いている。
国内造船業界は、積載重量三三、〇〇〇トン級以上の大型を専門とする会社と、一二、〇〇〇トン程度の小型を専門にする会社に分かれ、その中間を専門にする造船会社はほとんどなかった。
ヤマニシは〇四年、香港の投資会社からの発注で建造した一九、〇〇〇トン級バラ積み貨物船を建造。これが海運業界で「近距離でも使い勝手が良いサイズ」という評判を得て、受注を増やした。ただ、利益率は低く、社内では設備面の強化も求められていた。
資金調達で試みた協調融資(シンジケートローン)は、主幹事が融資条件を決定し、複数の金融機関が同一条件で融資する形態。窓口を一つにしておく関係で、融資を受ける企業にとっては大口の資金調達も効率的にできるのが最大の特徴となっている。
今回の協調融資は、主幹事の七十七銀行のほかに石巻信用金庫、石巻商工信用組合、仙台銀行、三井住友銀行の四金融機関が参加した。無担保、無保証で三月三十日に契約し、期間は十年七カ月。 |
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