トップニュースファイル≫2007年04月
■雄勝石の美と感動伝えたい 2007.04.07
石巻出身ステンドグラス芸術家
鯨の大作など「30人展」21日から硯伝産館/
 首都圏を中心に活躍する石巻市出身のステンドグラス芸術家、小林未季さん(五六)=埼玉県川口市=の呼び掛けによる企画展「30人のグラスアーチスト展」が、二十一日から五月二十八日まで石巻市雄勝町の雄勝硯伝統産業会館で開かれる。石巻の海をイメージして三十人で共作した鯨やマンボウを題材にしたステンドグラスの大作をはじめ、光と色彩に漆黒の雄勝石(玄昌石)を組み合わせた約百点を出展する。期間中、雄勝石の魅力などをテーマにした新曲の発表や、子ども向けサービス企画もある。

 東京などでステンドグラス制作の講師も務めている小林さんは、工房の教え子らと制作者グループ「未季会」を結成。今回企画した「30人展」は、その仲間たちと、石巻市千石町でステンドグラス工房を主宰する四倉有香子さん(三〇)の協力を得た。

 小林さんは「二億五千万年前にできた玄昌石との出合いに感動した。果てしなく長い雄勝の歴史で生まれた石をファインアートとしてよみがえらせる。そんな思いをそれぞれが表現した」と企画の狙いを話す。

 色とりどりの反射光と透過光がステンドグラスの美を織りなす。そこに光を通さない真っ黒な玄昌石が加わることによって、作品を強い印象に引き締める効果が生まれるという。

 小林さんのめいに当たり、教え子の一人でもある四倉さんは「共作した鯨とマンボウの作品を見るだけでも価値がある。これだけの企画展は石巻でめったにないので、ぜひ見てほしい」と呼び掛けている。

 鯨を描いた作品は六枚のガラスを組み合わせた横四メートルに連なる大作で、迫力と躍動感を感じさせる。ユーモラスなマンボウは縦二メートル、横一・五メートルほど。ほほ笑ましさと海の雄大さがにじむ。

 アートとしても新鮮な感覚を発している鯨の図柄は、Tシャツなどにプリントして販売することも検討している。

 小林さんのグループはこれまで東京で作品展を八回開き、国際的な評価も得てきた。今回、地方限定の企画展になることについて小林さんは「雄勝石との出合いがテーマなので、その古里で開催することに意義がある。地域のにぎわいにつながれば」と話している。
 開幕日の二十一日と五月五日、二十六日には友人のピアニスト和泉真弓さんが会場でコンサートを開く。和泉さんの夫で石巻市出身の作曲家、耕二さん(大阪音楽大教授)の新曲を雄勝黒船太鼓とコラボ演奏する予定もある。

 五月五日には「子どもの日イベント」としてスタンプラリーを開催。参加者にミニステンドグラスをプレゼントする。
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM