| ■潮位の変化宇宙から監視 |
2007.03.28 |
GPS津波・波浪計
新年度、唐桑沖に設置
波高を2センチの誤差で把握/
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衛星利用測位システム(GPS)を活用した津波観測体制を強化する津波・波浪計が二〇〇七年度、気仙沼市唐桑半島沖に設置されることが決まった。気仙沼市出身の小野寺五典衆院議員(自民・宮城6区)によると二十七日、新年度政府予算に盛り込まれた。概要は三十日に明らかになる。
GPS津波・波浪計は、沖合十−二十キロに設置し、二十四時間、潮位の変化を感知し陸上へ観測データを送信する。三月中旬、牡鹿半島東方沖と岩手県釜石東方沖に設置されたのに次ぐ設置で、将来の発生が確実視されている宮城県沖地震・津波対策の切り札として期待がかかる。
同波浪計は、「リアルタイムキネマティックGPS」という新技術を使っており、波の高さを誤差約二センチで把握できる。国内で唯一設置されている四国の室戸岬沖では、一昨年九月の紀伊半島沖地震で、陸地到達の約十分前に津波発生を感知、予測に役立つことが証明された。
気仙沼市沖への設置は、気仙沼・本吉地方一市二町と石巻地方一市一町で構成する三陸南河川高潮対策事業促進期成同盟会(会長・鈴木昇気仙沼市長)などを通じて、国への要望を重ねてきた。
宮城県沖地震では、震源が複数の「連動型」の場合、気仙沼市を例にすると二十二分後に、最大七・六メートルの津波が押し寄せ、五・八平方キロが浸水すると予想されている。
牡鹿半島沖に設置されたGPS波浪計と同じタイプだとすると、直径五メートルの円筒状。安定性を保つバラストを取り付けると、高さ約十八メートル、重さ四十トンになる。船舶が衝突しても沈まないよう、本体は八室に仕切ってある。機器類を動かすため、太陽電池パネルが取り付けてあり、日中発電した電気をバッテリーに蓄電する。日照がゼロでも、十五日間連続で機能する。潮流に流されないよう太いチェーンをアンカーに付けて固定されているという。
東北地方では一〇年度までに太平洋側七カ所、日本海側三カ所に計十基を設置する。将来的には、各海域に設置したGPS波浪計で観測網を構築し、カバー範囲を広げる。 |
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