| ■緑美しい大前見島復活を |
2007.03.09 |
気仙沼大島住民ら植樹
クロマツ400本/
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緑美しい島を復活させようと、松枯れ被害が深刻な気仙沼市大島の無人島・大前見島で八日、大規模な復元計画に基づくクロマツの苗木の植栽が行われた。地元住民や県、市の関係者ら七十人が参加。大前見島の南北にある丘陵地を中心に、約二時間かけて四百本の苗木を植えた。参加者は大きな松に育つよう願いながら作業に当たった。
植栽は大島地区振興協議会(水上忠夫会長)が実施主体となり、県補助の「海辺の松の子育て事業」で実施。事業費(三十万円)は県、市、大島地区振興協がそれぞれ三分の一ずつ負担した。
長崎漁港での開会式で水上会長は「県、市、地区民が一体で松くい虫被害に立ち向かう画期的な試みであり、ぜひ成功させてクロマツが群生する大前見島を復元したい」とあいさつ。参加者は、遊漁船などに乗って島に渡り、北側と南側の二班に分かれ、二メートル間隔で掘った穴に、四十−六十センチほどに育ったクロマツの苗を丁寧に植えた。苗木は松くい虫被害地の中で、被害に遭わなかった松の枝を接ぎ木して育て、松くい虫に抵抗性があるとされるものを、大衡村の県林業試験場から取り寄せた。
大前見島のような無人島は、植物の生育には環境が厳しく、専門家によると「(近くにある)小前見島ぐらいに松が育つまでには五十年近くかかるかもしれない」と話す。それでも参加者たちは「緑の島を復元したい」「美しい風景が一日も早く戻るように」と願いながら作業をした。
大前見島は数年前から松くい虫被害が深刻化し、県は国から委託された森林病害虫等国営防除事業で二〇〇五年度から伐倒駆除とヘリコプターによる搬出を進めてきた。十日に予定している作業を含め、二百五十本を超える松が伐採された。
その一方で、多くの松が姿を消し、美しい景観が失われたとして大島地区七団体が昨年八月、市を通して松の苗木植栽を県に要望し、今回の活動が実現した。
今後、下草刈りなど植栽後の管理は地元が主体となって行う。県気仙沼地方振興事務所農林振興部は「『海辺の松の子育て事業』としての植栽は今回限りだが、植栽数はまだまだ足りない。地元のみなさんの協力も得られそうなので、来年度も何らかの支援策を検討し、植栽活動を継続したい」としている。
【小前見島(中央)のような緑美しい大前見島の復活を願いクロマツの苗木を植える住民ら】 |
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