| ■地域の”守り神”に別れ |
2007.03.07 |
松くい虫被害 きょう惜しまれ伐採
気仙沼市平貝「一本松」/
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気仙沼市赤岩平貝で「一本松」として親しまれてきた古木が松くい虫被害に遭い、伐採されることになった。六日、住民らが神事をし、地域のシンボルに別れを告げた。
「一本松」は石甲保育所から東側に約百メートル行った市道沿いにある。平貝、石甲両地区のちょうど境にあり、お払いは、平貝自治会と石甲親和会が共催。住民ら五十人らが玉ぐしをささげ、地域を見守ってきた木に感謝の気持ちを伝えた。
「一本松」は高さ十二メートルほどで、枝ぶりも良く、樹齢は少なくとも百年以上と見られている。かつては田園地帯だった地域の小高い丘にあり、道しるべとしてはもちろん、地域の守り神として親しまれてきた。
しかし昨年秋、青々としていた松葉が急激に色あせ始めた。市の調査の結果、松くい虫によるもので最悪の場合、倒壊の恐れもあることが判明。市道沿いにあり、国道45号気仙沼バイパスをまたぐ陸橋に近接し、さらに付近に民家もあることなどから、伐採という苦渋の決断をした。
神事に参加した住民は「とても形のいい松で、景観的にも素晴らしかっただけに残念だ」「子どものころは松の周囲で遊んだ。心にぽっかり穴が開いたような気持ちで寂しい」と惜しんだ。市は七日に伐採を行う。
気仙沼・本吉地方では松くい虫被害が拡大しており、昨年暮れには本吉町天ケ沢地内と気仙沼市唐桑町地内で、白骨化した枯損木を伐倒した。また気仙沼市大島の東南部にある大前見島も深刻で、再生を目指して八日、大島地区振興協議会(水上忠夫会長)が主体となり四百本の苗木を植える。県、気仙沼・本吉地方各市町は今後も防除と再生作業を継続していく。白砂青松とともに、「一本松」のように地域に親しまれた松を守る対策の強化が望まれる。
【松くい虫被害で伐採される「一本松」に感謝する住民ら】 |
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