トップニュースファイル≫2007年2月
■ノリ新芽落下、バリカン症 2007.2.09
被害深刻
石巻市が視察/
 石巻漁港沖のノリ養殖場となっている新免漁場で、ノリの新芽が落ちる原因不明の「バリカン症」が発生し、年々被害が深刻化している。今シーズンの養殖ノリは壊滅状態。石巻市の土井喜美夫市長は八日、現地を視察し、今後の対策として、漁場の有効活用を模索しながら航路と漁場の調整を図っていく方針を示した。

 新免漁場は旧北上川河口に近く、海水と真水が混じり合うノリ生産には最適の水域にある。石巻湾漁協(丹野一雄組合長)のノリ養殖漁家二十九人が、同漁協二千四百台のノリ養殖いかだの四分の一に当たる六百台で生産に当たっている。

 ノリ養殖は十月(秋芽)と十二月(冷凍網)に三センチほどに伸びた芽の付いた網を漁場に入れる。同漁協によると、十年ほど前から網投入後、三−五日で根を残して芽が網から落ち、最後は根も落ちてしまうバリカン症が発生し、五年前から一層顕著になった。

 同漁協は芽落ちしてしまった場所にほかの漁場から網を持ってきて入れ替えるなどして対応してきた。しかし、柔らかくて高値取引される一−三番摘みの芽の収穫ができない状態。同漁場の水揚げ金額で八割減、全体で三割減となり、漁協全体で十億円ある水揚げは今シーズンも七億円を下回る見込み。

 丹野組合長は「北上川から海に流れ込む水質の変化、工業港、漁港整備などで潮流が変わったのが原因ではないか。組合として網を入れ替えたり、いかだを沈めたりするなど努力してきたがこのままでは厳しい。新しい漁場が欲しい」と訴えた。

 視察した土井市長は「ノリが全く付いていないという、あまりにも悪い状態に驚いた。あれでは生産者が大変だ」と話した。

 今後の対策については、近くにあるカキ養殖漁場とノリ養殖漁場との入れ替えが可能かどうか生産者と打ち合わせをして漁場の有効活用を図っていくとともに、工業港・魚市場に入る船舶の航路と漁場の問題を調整していく方針だ。
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM