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■野良猫対策に”待った” 2007.01.26
動物愛護団体「虐待につながる」
東松島市 ちらし配布、捕獲器貸与/
 「野良猫に餌を与えないで」と呼び掛けて市内全戸にちらしを配布した東松島市の対策に、NPO法人アニマルクラブ(石巻市、阿部智子代表)など動物愛護団体から反発の声が上がっている。市は野良猫の捕獲器の貸し出しもしていて、「まるで動物の虐待」「殺処分を積極的に進めている」と見直しを求める意見書を二十五日までに市に提出した。野良猫に対する苦情が増大しているという市は「苦情に対処しようとしただけなのに」と困惑している。

 東松島市生活環境課によると、増加する住民の苦情に対応するため、野良猫対策のちらしを作製。昨年十月に環境衛生推進員などを通じて市内の全戸に配布した。

 ちらしは野良猫による「ふん害」、悪臭、鳴き声の苦情が増えている現状を知らせ、近所に迷惑を掛けないために「野良猫に餌を与えないでください」と呼び掛けている。

 同課は「かわいそうだと安易に餌を与えることで、野良猫が大量に増えてしまう原因になる。野良猫に迷惑している事例が実際にあるから、住民に慎んでほしいことをストレートに分かりやすく表現した」と、ちらしの趣旨を説明する。

 これに対して、動物愛護団体は「餌を与えている人をひとくくりに悪者にしている」「餌を与えないで駆除すればいいのか」と指摘する。同課は「表現に問題があるのだとすれば、内容的には再検討したい」としている。

 ちらしでは野良猫に対して「野良犬と違って(行政側が)法的に措置できない」として、市が貸し出す捕獲器で対応する方法を掲載。捕獲した猫は毎月第三水曜に引き取ることも紹介している。

 住民による捕獲行為をアニマルクラブは「猫の無制限な殺処分につながりかねない。短絡的で野蛮」と批判している。しかし、捕獲器の貸し出しが順番待ちになるほど住民から高いニーズがあるといい、同課は今のところ見直す考えはない。

 アニマルクラブの阿部代表は「かわいそうな犬猫の命を守るために、いろいろな努力を積み重ねている人たちがいる。野良猫を『地域猫』にして共生しようという試みもある。そういうことを理解してもらいながら市の方策を考え直してほしい」と話し、まず行政側と話し合いの場を持つことを望んでいる。
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