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■夫「金の出所知らない」 2006.10.11
仙台地裁気仙沼支部尋問で関与を否認
気仙沼地方衛生処理組合事件/
 気仙沼地方衛生処理組合の業務上横領事件で、業務上横領罪で服役中(懲役五年六月)の元職員金野光枝受刑者(五四)の夫(五四)に対して、組合が共同不法行為などの債務者として損害賠償を求めた訴訟の被告である夫本人に対する尋問が十日、仙台地裁気仙沼支部で開かれた。

 妻が自らの収入を上回る額を口座に振り込んできたことについて、夫は「妻に任せていた」「金の出所は分からなかった」などと述べた。多額のクレジットカード利用があったという指摘に対しては「妻の横領を知ったのは発覚直前にあった妻の自殺未遂の後。仕事に没頭するあまり知らなかった」とし、共同不法行為については否認した。

 夫は二〇〇四年三月の事件発覚から刑事裁判、今回の民事訴訟を通じて初めて出廷。傍聴席は関係者や一般の市民ら三十三人で満席となった。

 横領が発覚した二〇〇四年三月の前、何年かにわたり、夫婦の収入を大幅に上回る額が二人の娘を含めた家族四人で支出されたことに対する夫の認識を焦点に尋問が行われた。
 原告側が、家族の収入が金野受刑者の年俸約五百万円しかなかった〇三年四月から〇四年二月までの十一カ月間に、夫が銀行振り込みや手渡しで千四百六十六万円の受け取っている点を指摘したのに対し、夫は「今思えば考えられないこと。仕事に没頭して、額のことまで知らなかった」と述べた。原告側の「妻が不正をして得た金だと思わなかったのか」という質問に対して「当時は分からなかった」と答えた。

 妻の横領事件について、夫は「大変なことをしたと思う。もっと周りを見る余裕があればよかった」と述べ、原告側の「賠償はどうするのか」との問いに、「どんな形であれ一生かかってでもやらなければならない」と語った。

 尋問の後、衛生処理組合の小野寺和人事務局長は「金の流れから見て、夫婦間に共通の認識があり、その上で金のやりとりがあったはずだ。その核心部分が不明なままなのは不満であり、もっと正直に話してほしい」と述べた。

 次回は十一月二十一日、原告、被告双方の最終的な意見のやりとりを行う。判決は来年一月の見通し。
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