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■低気圧被害、林業も甚大 2006.10.21
石巻、女川
杉中心に4万本以上/
 六、七両日の低気圧により、石巻地方では林業被害も拡大していることが分かった。石巻市と女川町の人工林は杉を中心に約三万五千−四万本が倒木(十九日現在)。木材の価格低迷で被害額に換算するとそう大きくはないというが、関係者は「これまで何十年もかけた人件費、さらに低気圧前の山の姿に戻すまで何十年という歳月がかかることを考えると被害は甚大だ」と話している。

 女川町では、北東の強い風が直接当たり、樹齢二十−三十年の杉が根こそぎ、まとまって倒れた。町によると、町有林などの被害面積は二〇・二ヘクタールで倒木は約二万六千本。木材を価格換算する材積は三千百二十三立方メートルで、被害額は千二百万円を超えた。

 石巻市によると、同市内でも牡鹿半島を中心に一一・九ヘクタールの被害があり、一万−一万五千本の倒木を確認した。被害額は約六百万円。

 両市町は「風で倒れた杉は材質的にも問題があり、価値はない。使えてもチップ材がいいところだが、少しでも早く流通に乗せて被害額を抑えたい」「森林は海の栄養源。木が倒れ保水機能をなくした山は、何年かけても復旧造林しなくてはならない」と説明する。
 しかし、復旧造林にしても、まず倒木を撤去しなくてはならないなど、被害額以上に復旧費がかさむ見込みだ。

 牡鹿半島を通る県道牡鹿半島公園線(通称コバルトライン)より標高の高い位置の森林などを管理する東北森林管理局宮城北部森林管理署(大崎市古川)は「数十年かけた投資分は回収できないだろう。状況はすべて把握していないが、被害の拡大が心配だ」と語っている。

【強風にあおられ倒木が目立った県道女川牡鹿線沿いの山々=女川町横浦】
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