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■昭和30年代に返ったよう 2006.10.01
萬画館企画展開幕
茶の間、駄菓子屋再現
映画の小道具も展示/
 石巻市の石ノ森萬画館に昭和三十年代の懐かしい日本がよみがえった。同館の第三十回特別企画展「昭”和”のこころ」が九月三十日、開幕した。昭和三十年代ブームを巻き起こし大ヒットした映画「ALWAYS 三丁目の夕日」で用いた街並みの模型や衣装、小道具などを展示したほか、当時の暮らしを思い出させる茶の間、駄菓子屋、路地などを再現した。いつもの来館者より少し年代の高い人たちが初日から相次いで訪れ「懐かしい」の言葉に続いて感嘆詞を連発している。

 企画展示室に入ると左側に六畳間がある。小さな円形のちゃぶ台、白黒テレビ、足踏みミシン、黒い電話機、柱時計…。かつてどこにでもあったような心和む空間を、市内の旧家などを巡って借り再現した。テレビに映る画像は昭和のスターや人気番組にするなど細部までこだわった。

 右側には駄菓子屋があり、ラムネ、昔のアニメキャラクターの商品などが並び郷愁をくすぐる。土日には水につけると当たり、外れが分かる「水だしくじ」を引くことができる。

 昭和三十年代に流行した人気商品の広告ポスターを張り巡らせた路地を抜けると、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」コーナーに行き着く。撮影に使った夕日町の街並み、上野駅駅舎の精巧な模型、主要キャストの衣装、スタッフジャンパーなどが展示され、映画の感動がこみ上げる。

 小道具も心憎い。青森から上京し鈴木オートに就職した「六ちゃん」の履歴書と田舎から届いた手紙、「淳之介」少年が「茶川さん」に書いた置き手紙などがあり、映画を見たファンをくぎ付けにしている。

 山崎貴監督の描いた絵コンテ、美術デザイン画、台本なども展示。映画の原作となった西岸良平さんの漫画「三丁目の夕日」も、映画特別版の原画が公開されている。

 三階ギャラリーには、市民から募集した写真で「わたしの昭和三十年フォトギャラリー」コーナーを開設。当時の石巻も回顧できるようにした。

 萬画館は「昭和三十年代は人々が力を合わせて夢と希望に向かっていた”和”の時代。そんな世相を思い出してほしい」と話している。毎週土曜の「和ーくしょっぷ」ではメンコやベーゴマなど懐かしい遊びを体験する。

 特別企画展「昭”和”のこころ」は来年一月八日まで。観覧料は大人八百円、中高生五百円、小学生二百円。

【昭和30年代の暮らしを再現した6畳間。当時を知る人は一気に郷愁がこみ上げる=石ノ森萬画館】
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