| ■ソーラー電牧 高まる期待 |
2006.06.25 |
実証2年目に入る南三陸の遊休桑園
コスト抑え、牛も成長/
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放牧コストが節減できる「ソーラー電牧」を遊休桑園で試みている南三陸農協と県気仙沼地方振興事務所は先日、南三陸町入谷童子下の桑園に肉用牛を放牧し、二年目の実証事業をスタートさせた。
ソーラー電牧は、電線を二段に張った柵に太陽光発電で電気を流し、牛が触れると軽く感電するシステム。設備は移動も簡単で、木などの柵を使う通常の放牧に比べ、省力化が可能とされる。
一方、牛に桑の葉や下草を食べさせることで樹勢を弱らせ、桑園の除草や抜根にかかるコストの負担を抑え、再利用を促進することができる。このため飼料化を研究している東北大大学院農学研究科も加わり、ソーラー電牧導入に向けた各種データの収集が始まっている。
放牧したのは六頭で、約百アールの桑園を三ブロックに分け、二人の地元畜産農家が二頭ずつ放した。いずれも二月から三月にかけて種付けをした妊娠牛。同研究科の佐藤衆介教授(五六)ら五人が採血や計量などを行った後、放牧した。
今年は一年目に実施した三十アール、二頭から規模を大幅に拡大。昨年は九月から二カ月間の放牧で桑の樹勢が目に見えて弱まったことが確認された。
昨年に続いて飼育牛を放牧した同町入谷水口沢の佐藤大和さん(六一)は「(昨年放牧した牛は)毛ヅヤが良くなった上、生まれた子牛もがっしりとした体格だった」と話し、牛の成育面でも効果があった。
放牧された牛は七月半ばには下山する予定。県気仙沼地方振興事務所農林振興部は「今回と昨年の結果とを比較した上で、地元農家への普及を図るマニュアルを年度内に作成したい」と話す。今年は本吉町内の草地など、桑園以外でも実証事業を行う。 |
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