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■ムラサキシメジ産地目指す 2006.06.04
県気仙沼振興事務所が試験栽培開始
落ち葉で菌床覆う低コスト、手入れ不要/
 県気仙沼地方振興事務所はキノコのムラサキシメジを新たな栽培品にするため二日、気仙沼市松川の山林で人工菌床を設置しての野外栽培試験を開始した。今後、発生時期、品質、発生量などを追跡調査し、新たな地場産品としての可能性を探る。

 同事務所によると、ムラサキシメジは、だしがよく出て、吸い物に入れるのが一般的だが、ごま油でいためたり、シチューに入れたりしてもおいしいという。県農林試験場がムラサキシメジを簡単で低コストで栽培する手段として「落葉マウンド法」を開発。県内各地で実用化試験を進めている。

 今回気仙沼では、市内の農産物直売所「みのり市」の運営団体「直売所みのり会」(熊谷活男会長、十二人)と地元の農家を対象に、菌床設置の講習会をした。

 講習会場は、みのり会会員で同市松川の農業、小山秀忠さん(六七)の山林。約二十人が参加した。同事務所林業振興班が指導した。

 作業はキノコ以外の雑菌を少なくするために、直径一メートルの円状に枯れ葉を除け、バークたい肥を敷いた上にムラサキシメジの菌床ブロック四個を置き、水気を含ませた落ち葉で覆い、風で飛ばないよう網で押さえた。

 これを一つのマウンドとして、受講者たち協力して合計五つのマウンドを設置した。林業振興班の三塚稔班長は「秋まで手入れはほとんどいらない。環境は南か東の斜面の雑木林が良く、今秋には一マウンドで一・二−一・五キロに収穫を見込んでいる。条件が合えば、来年以降も発生が期待できる」と語った。

 所有の山林を試験場所に提供した小山さんは「ムラサキシメジは自然では収量が少ないので、出回らない。簡単にたくさん発生するかどうか興味深い」と話していた。

 同振興班は引き続き、本吉町狼の巣の山林でも試験を行う。
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