| ■長面海水浴場を閉鎖 |
2006.06.29 |
砂浜の浸食深刻、保安林も危機
石巻市 原因不明 再開見通し立たず/
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浸食による地形の変化が深刻化している石巻市河北地区の横須賀海岸で、長面海水浴場の砂浜の浸食が一段と進み、市は二十八日までに「海水浴客の安全が脅かされる恐れがある」と判断、海水浴場を閉鎖することを決めた。駐車場や保安林の一部までもが波に削られて危険な状態になっているためで、今後さらに進むと民家や水田に海水が流入する可能性も大きい。今年二月、市や県、東北大による研究会が発足して調査が始まっているが、浸食拡大の原因はまだ分からず、海水浴場が来シーズン以降、再開できるかどうかの見通しも立っていない。
長面海水浴場は延長約八百メートル。六年ほど前から浸食が激しくなったといい、海水浴シーズンを前に市河北総合支所などが調査した結果、駐車場、保安林の一部が波で浸食され、満潮時には砂浜が消えてしまう状態と分かった。
保安林の目の前はなぎさになり、大きな低気圧や台風が接近すれば、保安林が倒れ、民家や水田に海水が流れ込む危険性も大きいという。
海岸を管理する県石巻土木事務所は昨年十二月から今年三月にかけて、北上川河口右岸から海水浴場まで約六百メートルに砕石を敷いて浸食が進まないようにする応急工事を実施。はだしやビーチサンダルで歩ける状態ではなくなっていた。
河北町漁協の坂下健組合長は「昭和五十年代までは、なぎさから松原まで百メートル以上も乾いた砂浜が続いていた」と振り返る一方、「砂が海へ流出した結果、湾は二メートルぐらい浅くなり、波が立ちやすい状態になった。漁をするにも危険な状態だ」と指摘する。
砂浜が消える原因について坂下組合長は「北上川河口周辺で二十年ほど前、砂の採取が行われたことがあった。それが原因とは断定できないが、初めは小さな環境の変化でも、次第に大きな変化につながるケースもある」とみている。
関係行政機関などが今年二月、「横須賀海岸侵食対策研究会」(会長・田中仁東北大教授、十五人)を組織。赤く着色した砂を投入して砂の移動量や方向を調べ、撮影年次の違う航空写真を使って浸食の変化を分析しているが、詳しい原因はまだ分かっていない。七月下旬の会合で浸食進行への対応をあらためて検討する。
長面海水浴場は毎年、北上川河口右岸に広がる風光明美な横須賀海岸に開設され、期間中は一万人前後が利用してきた。昨シーズンは砂浜がわずかに残った状態で開設、六千五百人が訪れた。 |
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