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■年金不正免除 石巻でも 2006.06.15
社会保険事務所
351人分 無断で処理
市、提供の個人情報使用/
 国民年金保険料の不正免除問題が、石巻社会保険事務所(石巻市)でも発覚した。四十代の国民年金保険料課長(休職中)が昨年十二月、本人の申請がないのに石巻市内三百五十一人分を無断で免除のデータを入力していた。国民年金の納付率アップのため、不正処理をしたらしい。石巻市は、石巻事務所に提供した市民の個人情報が「目的外使用」の可能性もあると見て、調査に乗り出した。

 石巻社保事務所によると、課長は昨年十二月二十八日、石巻市から入手した所得情報を基に免除データを入力。同事務所の国民年金推進員が制度周知のため免除該当者を戸別訪問して申請書を提出してもらっているが、課長は申請前に処理していた。

 その後、三百五十一人のうち、二百二十八人が申請書を提出。申請書を提出しなかった百二十三人のうち、八十九人の入力データを取り消したが、三十四人については取り消し処理をしていなかった。

 石巻事務所は六月四日から七日まで調査を実施。免除の入力処理結果リストと申請書を確認して不正が判明した。三浦博司所長が課長から事情を聴いたところ、「不正処理はしたくなかった。罪悪感があったが、所得情報の提供に協力してくれた自治体に迷惑を掛けたくなくて、不正の報告ができなかった」などと話したという。

 石巻事務所によると、十二月の納付率は前年比でマイナス基調だった。そのため「課長は数字を求められ相当プレッシャーを感じていた」とみている。

 不正発覚後、事務所は申請がないのに免除の入力データが残っていた三十四人分については取り消し処理をした。


 三浦所長は「三百五十一人分の国民年金保険料が不正に免除処理されていたことで、加入者をはじめ石巻市に迷惑を掛けた。今後は法令順守の徹底を職員に指導していくとともに、再発防止策を検討する」と話している。

 石巻事務所の国民年金保険料の納付率(三月末現在)は68・56パーセント(前年比0・34パーセント増)で、県平均の66・14パーセントを上回っている。

 石巻市の柴山耕一総務部長は「今後、事実関係を調査し、必要な場合は是正を求める。個人情報が絡む問題であり、市民の情報は守らなくてはならない」と話している。
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