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■臼福商事が全株取得 2006.05.31
建築資材販売の若生商店(気仙沼)
役員を含む従業員は引き続き雇用/
 多額の不良債権を抱え経営が行き詰まっていた建築資材販売の若生商店(気仙沼市赤岩石兜、若生雄太郎社長)の再建に向け、地元企業の臼福商事(気仙沼市魚町二丁目、臼井賢志社長)が全株を買い取ることになり、三十日までに両社間で譲渡契約が交わされた。
 金融機関の仲介で先ごろ話がまとまった。譲渡株は六万株(三千万円)。若生商店の役員を含む従業員十三人は引き続き雇用、会社の形態も現状が維持される。代表取締役社長は今後新たに決まる。

 若生商店は鉄骨材やセメントなど、土木・建設業界向け資材の販売会社。一九一六年に仙台市の若生商店の支店として気仙沼で創業し、六五年に独立した。八日町に本社を置き、気仙沼の土木・建設業界を支えた。しかし昨年、小野良組(気仙沼市)の民事再生手続きや西条組(同)の会社整理で債権が焦げ付くなどし、資金繰りが困難になっていた。

 公共事業縮減のあおりで土木・建設業界は依然として厳しい環境にあるが、気仙沼・本吉地方では今後も、三陸自動車道や市立病院の建設など、受注の余地が残されているとの展望もある。臼福商事が、地元の土木・建設業界救済と、建設分野での事業開拓を視野に決断したとみられる。

 今後、元売りメーカーとの取引が安定すれば、資材調達の道が維持され、地域の土建業界にとってプラスになるとの期待がある。ある建設会社は「優良企業の存続が約束される今回の株式譲渡を前向きに評価したい」と話している。

 臼福商事は石油、石油化学製品、段ボール販売などの事業を展開する商社。関連企業に漁業、生鮮魚介類の仲買を業務とする臼福本店がある。
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