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■チリ津波を忘れない 2006.05.25
南三陸町 5500人が防災訓練
高台避難、炊き出し…/
 チリ地震津波から四十六年となる二十四日、南三陸町で、町民と行政機関など合わせて約五千五百人が参加して大規模な防災訓練が行われ、近い将来、発生が確実視される宮城県沖地震に向け、防災意識を高めた。

 訓練は午前六時、宮城県沖を震源とするマグニチュード(M)7・5の地震が発生、直後に大津波警報が発令されたとの想定で開始。防災無線で避難指示が出されると、町民が高台などに次々に避難、町内の水門、陸門がすべて閉鎖された。

 主訓練地となった上の山都市緑地では、けが人の応急処置や災害ボランティアの受け入れ、炊き出し訓練などが行われた。山間部にある入谷中の全生徒四十六人も昨年に続いて参加し、支援に回った。三年の渡辺麻美さん(一五)は「被災した人を助けたい。救急救命講習も受けた。(これまでの経験は)自信になっている」と話していた。

 同町では、各行政区などが地域実情に応じた独自メニューで参加するケースが年々増えている。住民が相互に安否を確認し、けが人の搬送、初期消火訓練などに取り組んだ。

 本浜行政区では、けが人の搬送に折り畳み式のリヤカーが登場した。引き手は地域の中学生。「高齢化が進み、次代を担う子供たちの意識高揚にもつなげたい」と、初めて取り入れた。十日町地区では家屋倒壊や火災発生への対応が本番さながらに行われた。

 昨年十月に合併し、南三陸町となって初めての開催。歌津地区でも県の防災ヘリコプターによる救援物資の投下や、避難訓練が展開された。平成の森では志津川・歌津消防団の春季演習もあり、一体感を強めた。

 佐藤仁町長は「参加人員、真剣さがともに増した。大切なのは一人一人の意識と責任感」と話し、より一層の自主防災意識の高まりに期待を込めた。

 チリ地震津波は一九六〇年五月二十四日未明、三陸沿岸を襲い、旧志津川町(現南三陸町)で死者四十一人、家屋の流失・倒壊計九百六十五戸の被害を出した。
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