トップニュースファイル≫2006年05月
■安全、確実にマグロ捕獲 2006.05.18
気仙沼・小野寺鉄工所
引き揚げ装置開発
10月 千葉の実習船で使用/
 漁船機器など産業用機械製造の小野寺鉄工所(気仙沼市、小野寺忠義社長)はこのほど、釣り上げたマグロを安全、確実に捕獲できる魚体引き揚げ装置「スクーパー」を製造した。千葉県の水産高実習船に取り付けられ、十月の漁業実習で使われる予定だ。

 スクーパーは全長約八メートル。鋼製のアーム先端に、縦二・五メートル、横一・五メートル、深さ一メートルのステンレス製かごが装着されている。マグロはえ縄漁船の船体側面に据え付けられる。

 マグロはえ縄漁業は、長さ一〇〇キロ以上の幹縄を巻き上げ、幹縄に付けられた枝縄の先にかかったマグロを、乗組員の手作業で引き揚げるのが一般的。マグロの重量は最大四〇〇キロにもなるため、船体上部の舷門と呼ばれる溝から引き揚げる際、暴れて捕獲できないこともあるという。

 スクーパーを使用した場合、マグロをかごですくい取り、舷門から取り込むまで約三十秒と、作業時間が格段に早くなる。マグロを確実に、傷めず取り込めるだけではなく、乗組員の安全も確保できる。省人化も図ることができるという。小野寺鉄工所は開発元から委託されて製造した。

 スクーパーは十八日に、静岡県内の造船会社に送られ、現在建造中の千葉県安房水産高の漁業実習船「千潮丸」(四九九トン)に搭載。完成後、七月中に同高に引き渡される。千潮丸は、十月中旬にハワイ西沖で行う同高のはえ縄漁業実習で本格操業する。
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM