| ■批判票分散、鈴木氏残る |
2006.05.02 |
気仙沼市長選
5000票減、得票率は3割/
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旧気仙沼市と旧唐桑町の合併に伴う気仙沼市長選と市議選は四月三十日、投開票が行われ、市長には旧気仙沼市長の鈴木昇氏(六二)が当選、三十人の市議も決まった。一日に当選証書が交付された。
鈴木氏は抜群の知名度を生かし、豊富な政治経験を訴えて、前回より約五千票減らしながらも、四氏を振り切った。有効投票に占める鈴木氏の得票率の推移はグラフの通りで、今回は30・5パーセント。投票した人の七割の意思は「鈴木市政NO」だった。鈴木氏にとって、「市民の”信任”を受けた」と胸を張るには程遠い勝利だった。
漁船漁業の低迷、気仙沼地方衛生処理組合の横領事件、若者の流出と急速に進展する高齢化…。暗い話題ばかりで気仙沼市の将来展望が見えない中、強いリーダーシップを求める市民の思いに応えようと、鈴木氏以外に有力な四氏が立候補した。しかしその結果、鈴木氏への批判票は割れてしまい、鈴木氏が残る形になった。
尾形和優氏は、一九五〇、六〇年代に旧気仙沼市長を務めた広野善兵衛氏の孫で、有力企業の経営者。民間の手法による市政刷新への期待が集まったものの、次点に終わった。「ポスト鈴木」として何度も名前が上がったが、立候補表明は二月下旬で五氏の中で最後。この出遅れが響いた。
佐藤和則氏は、旧唐桑町長として唐桑地区をまとめきったものの、旧気仙沼地区では得票が伸びなかった。
市民の中には「気仙沼高の元同級生の尾形氏と佐藤氏が一本化していれば、鈴木氏に勝てた」という声があるが、両氏はそれぞれの志で立候補しており、一本化はあり得ず、両氏には失礼な話。
守屋守武氏は若さを強調し、終盤にかけて票を伸ばしたが、上位の三氏を脅かすところまでは行かなかった。
秋山善治郎氏は、昨年六月の旧市長選で一万五千票余りを獲得したが、今回はその鈴木批判票の一部を尾形、佐藤、守屋氏に奪われた。
過去最多の五人の立候補、告示前の公開討論会開催、三陸新報社員による選挙妨害など、話題が多かった気仙沼市長選が終わり、鈴木新市政がスタートする。新市建設計画の実現、旧市町民の一体感の醸成、地域経済活性化、本吉町との二次合併など課題は多い。選挙のしこりを解消し、敗れた四氏の協力を得ながらどう公約を実行していくのか、鈴木氏の市政運営に市民の視線が注がれている。 |
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