トップニュースファイル≫2006年05月
■蛇田西部に最大規模大型店 2006.05.24
イオン、来年1月オープン予定
店舗面積3万3600平方メートル
シネコン併設、県に届け出/
 石巻市の蛇田西部土地区画整理事業地内に店舗出店を計画していた流通業大手のイオン(千葉市、岡田元也代表執行役)は二十三日までに、イオン石巻ショッピングセンター(仮称)の設置届け出を県に提出した。店舗面積は三万三千六百八十六平方メートルと石巻地方最大で、ほかに複数のスクリーンを持つ複合型映画館(シネマコンプレックス=シネコン)、飲食関係のサービス施設などが張り付く。開店は来年一月十六日を予定している。娯楽機能を持つ一大ショッピングゾーンになりそうだ。

 設置届け出の概要によると、敷地は約一〇・六ヘクタール。三万平方メートルを超す店舗のほか、二千四百七十台収容の駐車場、九百六十五台の駐輪場などを備える。

 開店は午前九時(ただし年間最大三十日間は午前六時)、閉店は午後十一時(同翌日の午前零時)。

 店舗で営業する小売業者は「イオンほか」となっており、核店舗はジャスコで、テナントなどについては今後詰めるとみられる。十前後のスクリーン数となりそうなシネコンの営業形態、規模なども今後検討するもようだ。

 シネコンを併設するイオンのショッピングセンター(SC)としては県内に利府SC(利府町)と富谷SC(富谷町)があり、共に東北最大級の大型小売店舗となっている。石巻SCは店舗面積で両SCに若干及ばないものの、敷地面積、駐車場の収容力などでは遜色(そんしょく)ない規模となる。

 三陸自動車道の石巻河南インターチェンジ西側隣接地に広がる敷地をイオンに提供するのは、蛇田西部土地区画整理組合(伏見利通理事長)。約四割の土地を売却し、残りは賃貸する方向でイオンと仮契約が成立している。

 同組合は当初、青果市場の新築移転計画を受け入れる用地を確保するため約三十ヘクタールの区画整理事業に着手。石巻市の財政難で市場移転が白紙撤回され、事業存続が危ぶまれた経緯がある。その後、民間企業の誘致に生かす事業手法に方向転換し、結果的に市場用地(六ヘクタール)より広いスペースを活用させることができた。

 伏見理事長は「行政指導を信じて、地権者の協力を得ながら役員一丸で事業を進めてきた。つらい時期もあったが、多くの方の指導、助言のおかげ」と店舗設置届け出までこぎ着けたことに感慨深げだ。

 全国的な中心市街地の空洞化を憂慮する声に応え、まちづくり三法(改正都市計画法・中心市街地活性化法・大規模小売店舗法)の見直しが政府・与党で進められ、今国会に提出されている。可決されれば来年以降にも、面積一万平方メートルを超える大型集客施設の郊外立地が原則禁止となる可能性もあるだけに、出店者側にとっても、またとないタイミングでの新店舗設置届け出と言える。
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM