トップニュースファイル≫2006年05月
■5時間半、移送大作戦 2006.05.16
厳戒、入院109人の命乗せ
新石巻赤十字病院
自衛隊や警察も出動/
 石巻市蛇田地区に移転する石巻赤十字病院(飯沼一宇院長)は十五日、五時間半かけて新病院へ百九人の全入院患者を移送した。陸上自衛隊や石巻署、石巻市、石巻、登米、気仙沼の各地区消防本部、近隣の病院などが協力。合計約七百八十人が参加し、二十台ほどの車両を使用した大規模な搬送作業となった。

 飯沼院長を移送本部の統括管理者に、同病院からは医師や看護師、看護専門学校生ら五百八十五人が参加。陸上自衛隊第六師団(東根市)から八十七人、石巻署からは二十人が出動した。

 車両は各地区消防本部と石巻市立病院、女川町立病院など近隣の病院が提供した救急車と自衛隊の患者搬送車、社会福祉協議会の福祉車両や大型バスなど計二十一台を使用。患者の状態に応じて各車両を使い分けた。

 患者を乗せた車両は、石巻市吉野町の現病院を出て国道398号から石巻大橋を渡り、中里バイパス、国道45号などを通るルートで新病院に向かった。

 移送時間は、六・八キロのルートを一台十七分から二十分と想定。移送が行われた午前八時から午後一時半まで、ルート上の交差点に石巻署員や石巻市交通指導隊員が配置され、重症患者を乗せた救急車が交差点を通過する際は、信号を操作しながら迅速な移送を助けた。

 新病院に患者が到着すると、自衛官や救急隊員らが車両から慎重に降ろし、一階エントランスホール(赤十字プラザ)で看護師らがベッドに移した。歩ける人や車いすの患者は、自力で各病棟に入った。移送作業に携わった病院関係者らは一様に「無事終了し、ほっとした」と話していた。

 新病院での一般外来診療と救急外来の対応は、十八日に開始する。

【慎重に患者を移送する自衛隊員=新・石巻赤十字病院】
ニュースインデックスへ戻る
※本ページに掲載の記事・写真などの一切の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 2002 SANRIKU KAHOKU INC. All Rights Reserved.
WWW.SANRIKU-KAHOKU.COM