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■受注好調の波に乗り進水 2006.05.12
バラ積み貨物船9隻目
石巻・ヤマニシ/
 貨物船の受注が続く石巻市西浜町の造船会社「ヤマニシ」(前田英比古社長)で十一日、国際航路で運航するバラ積み貨物船「イカン・タンバン」(積載重量一八、五〇〇トン)の進水式があった。造船、海運関係者、小学生ら約二百五十人が見守る中、海上に無事浮かんだ。今後、艤装(ぎそう)を施し、七月下旬に発注者側へ引き渡す。二〇〇四年以降、同じタイプの貨物船としては九隻目。好調な中国経済に引っぱられる形で、〇九年初めまで計二十二隻を建造する。

 イカン・タンバンは、パナマのプロスパー・サンワイト社が発注した貨物船。主に石炭や穀物、大きな鋼材など容器に入れない貨物を運ぶ。総トン数一一、七〇〇トン、全長一三九・九メートル、幅二五・〇メートル、満載時の喫水八・四メートル。定員二十二人で、時速二四キロで航行する。

 進水式では神事やもちまきに続いて関係者が支綱を切断すると、シャンパンが船体にぶつかり、くす玉から紙吹雪と吹き流しが舞い上がった。船台に載った貨物船は、緩やかなスロープをするすると下って着水。タグボートで引っ張り、ドック近くに係留した。

 石巻市門脇小の六年生五十四人も見学に訪れた。石岡梨玖さん(一一)=同市南光町=は「想像以上に大きかった。進水する時も迫力があった」、吉田学君(一一)=同市南浜町三丁目=は「貨物船に乗って、遠くの国へ行きたい気持ちになった」と感想を話していた。

 積載重量一九、〇〇〇トン級は、海運業界から「近距離でも使い勝手が良いサイズ」との定評があり、同社のスタンダードになっている。九隻目のイカン・タンバンと並行する形で、十隻目の建造がスタートしており、同市西浜町にある同社の建造ドックは空きなしの状態。

 同タイプの船価は十七、八億円。コスト的に見合う船価ではないという。ただ、受注が増えている関係から、同社は今後、人員や設備などの生産面を強化し、生産性をさらに高める方針だ。

【パナマの会社が発注した貨物船「イカン・タンバン」の進水式=石巻市西浜町のヤマニシ】
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