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■グループ分けし避難経路 2005.04.13
唐桑町小鯖
住民がマップ作成
津波に備え全戸配布/
 近い将来に高い確率で宮城県沖を震源とした大地震発生が懸念される中、唐桑町の住民組織・小鯖自治会(小山隆之会長)が県内でも珍しい住民独自の津波避難マップを作成し、地区内全百五十六世帯に配布した。海岸沿いに集落が密集する小鯖地区は過去の大津波で多数の犠牲者が出ており、同自治会は「自主防災意識を高めながら被害の未然防止につなげたい」と話し、今後は津波災害時の安否確認の連絡網も整備したいという。

 マップはA3判で「一次避難場所経路図」と名付けてカラー刷りで作成。地区内の地図に、県が策定した将来の大地震による津波想定などを考慮しながら、高さ十メートルの浸水区域を赤のラインで表示した上で、十二カ所の避難場所を記した。

 避難場所は住民の理解を得て高台の畑や広場、山林など民有地を設定。浸水が予想される対象世帯の住民が最も近いルートを配慮した。緊急時に迅速な避難ができるように”隣組”などを活用して、避難場所付近の住民をグループ分けしたのが特徴となっている。

 地区住民への配布用と併せて、集会などに利用される地区内のコミュニティー施設などにも掲示してアピールするため、約一メートル四方の大型のマップも作成した。

 唐桑町では二〇〇三年度までに全十二地区に自治会組織が結成されたが、独自のマップを作成したのは小鯖自治会が初めて。小鯖地区は、三陸大津波があった明治二十九年に百十五人が犠牲となった歴史があり、災害への危機感もあった。

 同自治会は防災講演会や住民アンケートなどで住民の意向を踏まえた上で、昨年十月からマップ作成を進めていた。

 設定された避難場所は、高さが約七・五メートルに達した明治の三陸大津波級をクリアできる想定だが、同自治会の鈴木茂事務局長は「あくまでも目安であり、地震が発生したらすぐに逃げること。マップを目にしながら常に防災意識を維持してほしい」と住民に呼び掛ける。

 今後は津波発生で避難した場合に対応するため、各避難場所に代表者を置くなどして対象世帯の安否確認をする連絡網を地区内に整備。安否をまとめた上で町に報告し、行政側の迅速な救援活動に役立ててもらう方針だ。
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